2024/05/11(土) 10:00 0 8
武雄競輪場で11日から開催する「大楠賞争奪戦(GIII)」。競輪歴約30年の夕刊フジ記者「秋田麻子」が今シリーズの展望を紹介します。
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「日本選手権競輪(GI)」から中4日での戦い。まずはそこでの走りが判断基準になる。
清水裕友(山口)が決勝進出を果たした。初戦の特選では嘉永泰斗(熊本)の番手を回る選択肢もあったが、単騎で自力で戦った。準決勝では豪快なまくりで松浦悠士(広島)を突き放しているように、仕上がりには自信があったようだ。今回も一緒の配分の松浦とはその時の状況に応じて前後を入れ替わり、番手を回ったほうが勝率の高いイメージがあった。
深谷知広(静岡)は二次予選で逃げ切り1着。いわき平バンクは直線が長く、逃げ切りの決まり手はわずかだっただけに価値がある。先行力なら今節No.1だ。しかし、武雄もいわき平同様、直線は長めなので脚のある選手が番手を回るケースでは差し目が狙える。
佐々木悠葵(群馬)はシビアな立ち回りで貪欲に勝ち星を狙う。無理な叩き合いは絶対にしないでまくりで着実に上位を目指すので車券的には狙いやすい。低調を訴える稲川翔(大阪)は道具を変えたり試行錯誤中。2月の失格で6月のあっせんが止まり、地元の「高松宮記念杯競輪(GI)」に出場ができなくなっただけに、ここで気合の走りを披露してくれることに期待したい。
英明&庸平の地元山田ブラザーズは今回、どんな連係を見せてくれるのかも楽しみだ。お互いの持ち味を出すためにまた別線勝負でもそれはそれでおもしろい。