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【不死鳥杯予想】本来のスピードを見せたい郡司浩平、気を吐く守澤太志

2021/07/06(火) 15:00 0 3

7月8日より福井競輪場不死鳥杯(GIII・最終日7月11日)が行われる。主力選手の近況や、見どころを競輪記者・町田洋一氏に伺った。

伝説の話し合いの立役者・伊原克彦

 あの伝説の話し合いから1年。脇本雄太の番手を巡り、近畿の長い話し合いが続いた。脇本の番手を同県の伊原克彦が主張するも、結局はワッキーの番手は松岡健介、3番手・東口善朋の布陣。ここで近畿の殿上人の村上義弘は自分を押し殺し、伊原克彦の気持ちを重んじ別線勝負になった。これは何度も書いてきたが、1時間近い話し合いが終わり、村上が開口一番「疲れました(苦笑)」の言葉が印象に残っている。今年はワッキーが五輪出場で不在だが、脇本記念と言っても良い大会。64周年、65周年を連覇し、66周年は浅井康太の優勝だったが、その後、67周年、68周年、昨年の70周年とワッキーが3連覇している。

シリーズリーダー郡司浩平、本来の郡司らしいスピードを見せてくれるか。(撮影:島尻譲)

 今節は当然、S班の郡司浩平がシリーズリーダーになる。ただ、高松宮記念杯が終わり、今月はGIIのサマーナイトがあるが、来月のオールスターまでS班のメンバーは多少、オフモードと言って良いかもしれない。あの松浦悠士清水裕友も直前の記念では結果を出せていないし、郡司自身も高松宮記念杯では車体故障の棄権から途中欠場している。それでも走るからには人気になるし、本来の郡司らしいスピードを見せてくれるはずだ。

 もう一人のS班は守澤太志。マーカーだし展開に左右されるが、安定した戦歴を残している。6月の別府記念で久々に優勝して、高松宮記念杯でも決勝3着と気を吐いている。今節もS班同士の連係で郡司、守澤の並びは十分考えられる。

気を吐いている守澤太志別府では久々の記念Vとなった(撮影:島尻譲)

 やはり怖いのは地元の近畿ライン。理想は脇本弟が発進して古性優作の2段駆けだろう。脇本は、万博協賛競輪では結果を出せなかったが成長株なのは間違いない。三谷竜生もいて、上手くラインを機能させたい。

 北日本は守澤にとっても菅田壱道の復活が鍵だろう。これは喜ばしい事ではないが、平原康多の不在で関東の若手が結果を出している。ノビノビと走れて森田優弥も伏兵の存在では終わらないかも。

 中部は何と言っても山口拳矢の存在だ。浅井康太との連係は不思議と決まらないが、今回のメンバーなら、いつもの仕掛けでも問題ない。

 あとは世界のワシコー(鷲田幸司)が、追加で参戦する。明るいムードメーカーだし、近畿にとってはかなり大きい。これは記者推薦でオールスターにも出場する熊本瓜生崇智にも同じ事が言える。

明るいムードメーカーの鷲田幸司

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