2021/06/09(水) 18:00 0 3
福井競輪「大阪・関西万博協賛競輪(GIII)」は10日、初日を迎える。4レースの一次予選に出走する地元の伊原克彦に話を聞いた。
昨年7月の不死鳥杯(GIII)の伝説の話し合いから、もうすぐで1年が経つ。時の流れは早いものだ。脇本雄太の番手を巡り、並びを決めるのに1時間近く掛かった。検車場から戻ってきた村上義弘の第一声が苦笑いしながら「疲れました!」だった。結局、伊原が同県の連係の意思を示しながらも脇本雄太、松岡健介、東口善朋と村上義弘、伊原克彦で別線勝負になった。
村上に続き我々の前に出て来てくれたのが、目を真っ赤にした伊原の悔しい表情も印象的だった。「村上さんには感謝で一杯。あれがあったから、頑張ろうと言う気持ちが、この1年続いた。自分がそれだけの選手だったし、コツコツだが成長出来たと思う。ただ、39歳だし、急には無理だけど(笑)」。
伊原は派手さはないが、個人的にも良い選手だと思っている。昨年の無念を世界のワッキーでなく、ワッキー弟の番手で美酒を味わうケースもありそうだ。(町田洋一)。