2024/04/29(月) 18:15 0 2
全日本選抜、日本選手権、高松宮記念杯、オールスター、寬仁親王牌、競輪祭と現時点で存在するGIタイトル6本をすべて取った選手を競輪界では「グランドスラマー」と呼んでいる。最近では2022年に新田祐大(今回は先頭誘導員早期追い抜きによるペナルティ期間につき欠場)が寬仁親王牌を制して通算4人目の称号を手にしたことで話題を呼んだ。
新田の先輩である山崎は2006年に高松宮記念杯を制しGI初戴冠を果たすと、その後も立て続けにタイトルを量産し2010年にオールスターをゲット。その時点で5つのタイトルを獲得し残るは日本選手権のみとなった。リーチをかけてからは2012年に決勝2着、2013年に決勝3着とあと一歩のところで大記録を逃してきた。あれから長い年月が経った今では、もはやグランドスラムの話題は風化しつつある。
「グランドスラムの話? さすがにもう誰からも聞かれませんよ。グの字も出ない(笑)。何年も経ちましたからね」
それでも、44歳を迎えた今でもS級の最前線におりGIの舞台は外さない。やはり底力が違う。
「(年齢的に)練習をやればやるほど強くなる時期は終わった。今はケガをしないようにと意識して。それでいて追い込んで戦える体を作らないといけない。難しいものがありますよ」と苦笑いしながらも寄る年波にも負けず戦っている。
再度、グランドスラムの話を聞くと「もしも決勝に上がれれば、グランドのグラ…ぐらいは言えるかもしれない。そのためにも勝ち上がることがまず大事! 頑張りますよ」と実は大きなモチベーションになっているようだった。(netkeirin特派員)