2024/04/22(月) 21:00 0 6
西武園競輪場の「ゴールド・ウイング賞(GIII)」は22日に3日目が終了。3日目の5Rを走り終えた吉田有希と田村大に話を聞いた。
このレースは吉田有希、田村大の他に上遠野拓馬と119期3人。117期の村田瑞季と若手の自力選手が多く集まり激戦となった。
後ろの高橋広大は村田に飛び付かれてしまったが、後ろに敵がいる状態でも逃げ切ったのは吉田。捲り上げた田村が2着に食い込んだのだ。
吉田は「上遠野君さんもだけど、皆がやる気満々。脚を削られるよりは力でねじ伏せる走りをしようと思った。後ろの広大さんが絡まれてしまったので、もう少し自分のスピードがあればよかった。ただ、あそこでスピードを上げてしまうと持たないと思ったので、ペースに入れました。踏み合っても良かったけど、そうしたら田村さんに捲られていたと思う。もっと高速域で回せれば良かったけど、今の自分にはまだない。今日(3日目)みたいな走りが出来れば二次予選で着に絡めたと思う。バックを取れたので評価したいですね」と反省点もありながら、評価できる点もあった。以外だったが、久々の1着でしかも逃げ切ってのモノ。嬉しさもあるだろう。
そして2着に食い込んだ田村は「上遠野さんが前を取ったのも、吉田君が3番手にいたのも全てが想定外。感覚だけでレースを走ろうと思いました。吉田君が行ったところで追えなくても、スイッチできていれば満足のいくレースだった。ただ2着を取っただけになってしまった」とまだまだ9車のレースに慣れていない様子だ。
そして、記者会見の終わり頃に近くで待っていた吉田を見つけて苦笑いし「(記者に吉田とは初対戦? と聞かれ)初対戦です。グレードで走っているのを良く見ています。生意気な後輩ですけど(苦笑)。レースを見させてもらって勉強しようと思います(苦笑)」と言うとすかさず吉田が「養成所の頃によく似てるって言われたんです」と満面の笑みで話す。
地区も違うしレースではもちろん「敵」だが、レースを終えれば仲の良い同期。火なり激しいレースが繰り広げられたが、同期の絆も感慨深いモノがある。(アオケイ・宮本記者)