4分戦で初手は前から2つ目を取れた。そうなれば他派の切り合いを叩き主導権、とセオリー通りの先行ができた「あの展開の先行って好きなんです」と本人もしてやったりの逃走劇は中村圭志の援護もあり力強く押し切った。

「先頭に出てホームの向かい風をさえしのげば形は作れるなと。あとは圭志さんが何とかしてくれるし。道中は3角まで持ったし誰も来る気配がなかったから、こうなったら逃げ切ってやろうと気持ちが入りました」と心地よさげに汗をぬぐった。

　初日、一次予選は1着を手にするも車の進みはイマイチだったが、二次予選はまるで別人のように攻撃的に立ち回った。「初日は残り2周で誰も来ないし展開と違ったので焦ったし、肩に力みがあった。2日目のレースでその辺は修正できました」。

　準決11Rは再度、中村のアシストに期待し、昨年12月の伊東以来2回目のGIIIファイナルを目指す。(netkeirin特派員)