2024/03/28(木) 10:00 0 4
武雄競輪場で28日から開催する「大阪・関西万博協賛競輪(GIII)」。競輪予想歴30年、ラインの強弱で展開の機微を悟る「大河原修司」がデータからの今シリーズの展望、注目選手を紹介します。
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28日から武雄競輪場にて「大阪・関西万博協賛競輪(GIII)」が開催されます。「ウィナーズカップ(GII)」の直後なので、S級S班の参戦はありませんが、浅井康太選手や山田庸平選手などの一線級が参戦する予定です。
武雄競輪のバンクはみなし直線が64.4mと九州地区で最も長く、逃げ切りが決まりにくいのが特徴です。もちろん差しが決まりやすくはなっていますが、1着の決まり手を見ると捲りが多いのも特徴です。
捲りや差しが決まりやすいのですが、最終バックをとった選手の勝率を見ていくと下記のようになります。
最終バックを取った選手の勝率(S級・全国):24.2%
最終バックを取った選手の勝率(S級・武雄):20.3%
捲りが決まりやすいわりに最終バックをとった選手の勝率が全国に比べると落ちるのは、捲りというよりもどちらかというと「捲り差し」で決まる形が多いということでしょう。早めに積極的に行くタイプよりは、じっくり構えて最終コーナーで先頭に立つくらいのレースをする選手が狙い目でしょう。
400mバンクの他の競輪場に比べると直線が長いので、ライン決着になったとしても、ラインの先頭を番手が交わすケースが他の競輪場に比べると若干多くなります。イメージとしては脇本雄太選手の捲りを古性優作選手が交わすような感じでしょうか。大きく勝率が変わるわけではありませんが、オッズと相談して、先頭の選手に人気が集中し過ぎているような時に活用するとよいでしょう。
ここでは実績的には当然上位で、近走も3回前のGIIIも含めて3場所連続優勝と絶好調。勝率も43.3%と非常に高くなっています。番手で運ぶことも多いですが、自力も健在で、この開催を通じての活躍が期待されます。
2月の「全日本選抜競輪(GI)」を途中欠場し、その後病欠2場所と順調さを欠いていましたが、それを払拭するように前回のFIで優勝。この開催でも当然シリーズを通しての活躍が期待されます。
追い込み選手からは横山選手をピックアップ。3回前は負傷欠場しましたが、その直後の向日町開催で優勝しているように影響はなさそうです。前回の別府シリーズは不発でしたが、ここは安定した追い込みで、長い直線をフルに生かしてくるでしょう。