2021/06/30(水) 19:30 0 5
高松宮記念杯競輪での宿口陽一の優勝は、まさか、まさかだった。今回、宿口潤平が検車場に現れると、みんなから「おめでとう!」との声が飛んだ。
「テレビ観戦だったけど、俺自身も興奮した。4角を回った時は、かなりの声で絶叫しました(笑)。今は平原康多のグループで一緒に練習をやっているけど、直前の練習がかなり仕上がっていた。やはり、口に出さなくても康多の欠場で思うところがあったんでしょうね」。
もしかしたらの確信になったのが一次予選のレースだったと言う。
「苦しい態勢から真杉匠君が捲って行った。弟は、みんなに絡まれたけど、最後は真杉君の10秒9の捲りを差している。普通なら飛ぶパターンだし、それが1着で、これはと思いましたよ」。
今は良くても、赤いパンツを履いた来年が大変だろう。
「それは覚悟しているみたいだよ。自分の実力は本人が一番分かっているので。天狗になるタイプではない? もしなったとしたら、阿部大樹とかに、いじられておしまい(笑)。武藤龍生も賞金争いの位置にいるし、ダービーが3着ならもっと面白かった。年末は康多、陽一、武藤の3人の連係を見てみたいね」。
自身も来期は5、6年ぶりにS級復帰を決めている。この“平原効果”は恐ろしい。(町田洋一)