2024/03/22(金) 19:15 0 16
寺崎浩平、小林泰正が斬って斬っての展開を、前中団スタートの藤井侑吾-皿屋豊が打鐘手前から一気にカマす。出切った中部コンビと小林の車間は大きく開き、その後方から人気の寺崎も捲り上げるも流石に届かず(4着まで)。最後は番手の皿屋が交わして中部ワンツー。
藤井を利した皿屋は「藤井君を褒めてあげてください。後ろに仕事を与えないくらい強くて、番手初心者の自分も安心して走れた」と称賛。
藤井自身は「初手は誰が前でも前中団から、と皿屋さんにはお願いした。順番が来たら一気に行こうと決めていた。後ろの状況は全然分からなくて、いつ捲りが飛んで来るか分からなかったので踏みっぱなし。『皿屋さん!早く行ってくれ!』と(笑)。かなりキツかったけど、初日に出し切れなかった分も頑張れた。このメンバーで逃げ残れたのは嬉しい」とふり返った。
寺崎浩平や小林泰正ら強敵を撃破した藤井。ビッグレースは21年競輪祭(9・8・7・落車棄権)以来、2度目の参戦。「まだ2回目で慣れていない。でも、最近は自分の中で仕掛けるタイミングや行ける距離が分かってきたのが大きい。力を出し切れば戦えると思う」と本人も確かな手応え。
中部地区は他地区に比べて機動型が手薄な印象だが、皿屋は言う。「今、中部の若い子が頑張っているし、自分も若い勢いに助けられている。車番は悪いけど、明日も藤井君を信頼して一緒に頑張りたい」
準決勝も再度、おかわりの中部コンビがジャイアントキリングをもくろむ。(アオケイ・八角記者)