PIST6には定期的に参戦している吉田裕全。最近の現行競輪では川崎の優勝の他、全ての開催で決勝進出を決めるなど充実の成績となっている。

　好調の理由について聞いてみると「バンクにはほとんど入りませんね。今は一人で(練習を)やっています」。一人ではどうしても、甘さや緩みが出てきてしまうのでは？ との問いには「今、トレーニングアプリ『ストラバ』を使ってやっているんです。これが凄くて、基本的な計測はもちろんのこと、どのくらいの負荷で走れているとか、同じようなトレーニングで上位の人のタイム差などが分かるんです。ある意味ゲーム感覚的な部分もあって、やる気が続くんですね」と話してくれた。

「このアプリを使って練習するようになってから、グッと成績が上がってきたんです。今は月に1000キロくらいはこれで乗り込んでいます」

　近況は充実感たっぷりな吉田だが、ピストではそう上手くいくかは分からない。

「もちろん脚があることが前提だけど、初手のコース順も大事な要素」と言い切る。さらに加えれば組み立ても重要で、レースは複雑なものになっている。

「ただ、練習によって自分の状態はいいと思うので、まずはタイムトライアルでしばらく更新できていない持ちタイムの10秒77を更新していきたい」と意気込んでいた。(アオケイ・真島記者)