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【取手競輪】師弟連係は特別! 小林信晴の弟子・岩城佑典への思い

2024/02/11(日) 22:00 0 3

取手競輪場の「ウィナーズCメモリアル・報知杯(FI)」は12日、最終日を迎える。予選、準決勝と師弟連係の岩城佑典小林信晴に話を聞いた。

予選、準決勝と師弟関係の岩城佑典(左)と小林信晴

 初日のA級予選4R、人気に支持された加藤将武を破った岩城佑典。前受けから2度突っ張るが、それでも食らいつく加藤を自らブロック。最後はとどめを一撃食わせた番手の小林が交わし師弟ワンツーが決まった。

 開口一番、岩城は「初めての師弟連係で最高の結果」と笑顔を見せると「緊張で一杯だったけど、小林さんに少しでも恩返しがしたい。その一心で気持ちを入れて走れたのが大きいと思う」と喜びを噛み締めた。

 そんな愛弟子に「岩城の緊張が伝わってきて、俺が一番緊張していたかも。常にああいうレースができれば周りからの目も変わるし、後ろに付く選手からの信頼も増す。良いレースだった」と師匠の小林は目を細める。

 競輪界には『地元3割増』という格言があるが、選手にとって地元戦はいつも以上に気合が入るもの。また、『師弟連係』においても同じことが言える。師匠と弟子の絆があるからこそ、“師弟ワンツー”はこれ以上ない最高の結果だ。

 小林は語った。「師弟連係はやっぱり特別。アマチュア時代から面倒を見ていて常に一緒、成長を肌で感じられる機会ですから」

 続けて「岩城は基本、先行主体だけど自分でヨコもできる選手。今の時代、上に行けば行くほどタテもヨコも求められる。それができるし、練習の強さからしてポテンシャルはあんなもんじゃない。自力でS級パンツを履ける力はあるし、こんなところで足踏みしている場合じゃないよ」と言葉に力がこもる。

「踏みすぎて4コーナーまで保たなかったり、要所要所の強弱が足りない。A級戦は仕掛けるポイントがあるから、そこさえ抑えれば。あとはもっと周りのレースを見て研究することも必要。伸び代はあるので」。

 再度連係した準決勝は小林2着も岩城が3着。それでも、1着の植原をはじめライバルたちが「岩城君の気迫が違ったし、強かった。敵ながら良い走りだった」と岩城を称える姿が。師弟連係、競輪の魅力を改めて感じられたレースだった。(アオケイ・八角記者)

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