今節のシリーズリーダーは3連覇がかかる藤井侑吾で決まりか!? と思われたが、6Vの実績誇る伊藤信が急遽参戦。今回参加している吉本哲郎が「今回は藤井君が居るんかぁ。ふむふむって思っていたら、伊藤信が急遽追加参戦…。決勝の枠が1つ減ってもうたやんか」と言葉が飛び出した。

　近況の競輪成績も充実している藤井侑吾は連続完全優勝中。PIST6はどこまで1着を伸ばすか、期待が集まっている。

「もちろん今回も連勝を伸ばしたいけど、まずは予選連勝ですね。警戒されると思うけど、まずは出し切る走りを心掛けたい。伊藤信さんとは(PIST6)で同じ開催は初めて。自分は相手が誰でも自分の力を出し切れるように走るだけですよ。(タイムトライアル後には)一番手が初めてだったので、緊張したのかスピードの乗りが…。回りきっていない感じだったけど、調子は問題ないですよ」と話した。

　対する伊藤は地元開催で準優勝の結果を残してから、中1日での強行スケジュール。疲れも気になるところだが「地元やったからまだ良かったかもだけど、開催が終わって家に帰ってから12時間も家に居らんかったんとちゃうんかな。『もう行かなアカンのか…』って(苦笑)」。

「(タイムトライアル後には)重たい…。体の疲れというよりはギヤかな。脚当たりはいいけど、踏み出しが重たかった。レースではギヤを戻して(下げて)どうかなという感じ。藤井君との優勝争いですか？ そうかもやけど、他にも強いのがいるから何とも言えんかな。今回は久々に前々検日にここに来なかったからね。万全とは言えないけど、決勝は外さないようにしたいね」と今節に向けて意気込んだ。

　単純なパワーだけでいえば売り出し中の藤井侑吾だが、競技・PIST6での経験値やスピードなら伊藤信だろう。予選ではほぼ当たらないだろうし、記者の希望は決勝での優勝争いに期待したい。(アオケイ・宮本記者)