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【名古屋競輪】デビュー時は鮮烈だった中村ミッチー

2021/06/22(火) 15:30 0 0

名古屋競輪場で開催している「中京スポーツ杯・イー新聞杯」は22日、二日目を迎えた。1レースの一般戦を走り、小松原正登の2着に入った中村美千隆に話しを聞いた。

現状、A級中堅の自在選手の中村美千隆。デビュー時の強さは忘れられず、本気でGI覇者になると思っていた。

 中村美千隆がS級に上がってきた時は、とんでもない“先行選手”が誕生したと大騒ぎされた。凄いスタミナだったし、これは本気でタイトルを獲ると、僕自身も思った記憶がある。
「確かに少し騒がれましたね(笑)。GIの決勝に最初に乗ったのは1999年の前橋ドームの親王牌。先行にはプライドを持っていたし、GIも9勝しているけど、大きなタイトルには縁がなかった」。

 時期は違うけど、脇本雄太が本格化するまでには時間が掛かった。それに比べると中村ミッチーの方がすぐに頭角を現した。
「ダッシュがなかったから、人より先に踏んで併せ切るレースを得意にしていた。みんな、俺ともがき合いは避けたいと思っていたと思う。先行選手にとって、その“イメージ作り”が一番大切。逆に、名前を売ろうと思い、向かってきた選手も多かった。その時は着は捨てて先行争いをやっていた」。

 今の近畿の競輪があるのも、中村みたいな功労者がいたから。お世辞にも器用さはないけど、僕の中ではスター図鑑に入っている先行選手。来期はチャレンジに落ちるが、そこで新人に、“先行”の礎を教えてあげて欲しい。(町田洋一)

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