2023/12/19(火) 18:45 0 3
ーー今年3月にはネーションズカップ第1戦ではケイリンで銅メダルを獲得、11月にはグランプリ出場を懸けた女子王座戦で完全優勝。ラスト1枚の切符をもぎ取る勝負強さを見せました。今年1年は充実していたのでは?
いえ、正直なところ充実した1年ではなかったですね。負けたレースの方が印象に残っていますし、勝ったレースでも自分の中では手応えを感じられなかったことが多かったです。たくさんの課題を見つけましたし、それらを克服するために向き合ってきた1年でした。
ーー成長した部分を1つ挙げるとすれば?
予選レースを走るときなどに「決勝に向けて走る」みたいな意識を持たなくなったことですね。一戦一戦に全力を注げるようになったと思います。無心のまま目の前のレースに集中することができるようになりましたし、それが一番大事なんだと気づきました。
ーーナショナルチームは現在合宿中ですよね。ハードワークを通じての身体的な状態や仕上がり具合はいかがでしょうか?
今はかなり追い込んだ練習をしているので、疲労は感じています。でも私はある程度の疲れが残っている状態でガールズケイリンを走るくらいが、パフォーマンスが良い方向にいくことも多いんですよ。あまり調整、調整と意識することもないので、状態面にはまったく心配はありません。
ーー立川開催「ガールズグランプリ2019」では落車をしてしまい悔しいレースになりました。その時のイメージが悪い方向に働くことはないものですか?
ないですね。あの時の悪いイメージは完全に払拭できています。あのレースを振り返ることで失敗に気づいたり、得られた“糧”もあるので、同じような気象条件でやることになれば、当時感じた反省を活かせるとも思っていますよ。
ーー3年ぶりのグランプリ、さいごに地元を走る意気込みを教えてください!
選手になる前のアマチュア時代からトレーニングでお世話になっている競輪場です。何度も師匠とトレーニングをしましたし、まさに馴染みの“地元”バンクです。大きいレースになると、お客さんの声援はどこの競輪場でもすごいです。でも、勝つことで盛り上げられるのは地元・東京の私なのかなと思います。勝たなければいけない! という気持ちで、優勝だけを目指して頑張ります。