アプリ限定 2023/12/25(月) 12:00 0 38
12月30日に立川競輪場で開催される「KEIRINグランプリ2023」。19日の記者会見で、車番と並びが発表された。これを受け、過去3年分のGI戦績と位置別データを分析。レースを優位に進められそうなのは誰だろうか?
▶︎KEIRINグランプリ出走表
まずは過去3年のGI決勝での成績を比較してみよう。
もっとも多くGI決勝を走っているのは古性優作で12回。実に6Vを挙げており、プレッシャーがかかる大一番でも5割の勝率を誇る。2着が1回で意外にも3着は一度もなく、3連対率は58.3%だ。
その古性とコンビを組む脇本雄太も7度のGI決勝に乗っており、2022年に2V。こちらも2着が1回で3着はゼロ。3連対率は5割に届かないが、グランプリに出場する他地区のラインと比較しても、ビッグレースで最も結果を残しているのは近畿コンビと言えよう。
過去3年のGI決勝成績
選手名 | 回数 | 勝率 | 2連対率 | 3連対率 |
---|---|---|---|---|
古性優作 | 12 | 50% | 58.3% | 58.3% |
佐藤慎太郎 | 9 | 0% | 33.3% | 55.6% |
松浦悠士 | 9 | 11.1% | 33.3% | 55.6% |
眞杉匠 | 4 | 50% | 50% | 50% |
深谷知広 | 4 | 0% | 0% | 0% |
山口拳矢 | 1 | 100% | 100% | 100% |
清水裕友 | 6 | 0% | 16.7% | 16.7% |
新山響平 | 6 | 16.7% | 33.3% | 33.3% |
脇本雄太 | 7 | 28.6% | 42.9% | 42.9% |
佐藤慎太郎と松浦悠士は3連対率が高く、車券に欠かせない存在なのは間違いない。
面白いのは初出場コンビの眞杉匠と山口拳矢。眞杉は4度のGI決勝で2勝と『勝率5割』だけで言えば古性と同じだ。
山口にいたってはたった1回のGI決勝をモノにしており、勝負強さが際立つ。
次に19日の記者会見で発表されたコメントをもとに、各選手の位置別成績を表にまとめた。
今年の並びはコマ切れ。北日本、近畿、中国が2車ライン、3名が単騎を選択した。
データ上優勢なのは脇本雄太。“最強の自力選手”の呼び声高く、ほぼすべてのレースを自力で走ってS班を維持している。しかし今年は対策を練られ、レースの格が上がるにつれて厳しいレースを強いられていることが気がかりだ。事実、今年はタイトルを獲得していない。
過去3年の位置別成績
選手名 | 位置 | 勝率 | 2連対率 | 3連対率 |
---|---|---|---|---|
古性優作 | 番手 | 39.6% | 66% | 75.5% |
佐藤慎太郎 | 番手 | 23.4% | 50% | 67.7% |
松浦悠士 | 番手 | 45.3% | 70.5% | 78.9% |
眞杉匠 | 単騎 | 60% | 80% | 80% |
深谷知広 | 単騎 | 33.3% | 33.3% | 33.3% |
山口拳矢 | 単騎 | 45.5% | 51.5% | 57.6% |
清水裕友 | 先頭 | 25.7% | 40% | 50.3% |
新山響平 | 先頭 | 24.1% | 39.4% | 50% |
脇本雄太 | 先頭 | 67.8% | 81% | 82.6% |
また松浦悠士は番手を回ったレースの8割近くで車券に絡んでいる。
気になるのが単騎勢の成績。眞杉匠と山口拳矢はそれぞれ単騎でGIを制しており、単騎を得意としているイメージも強い。
実際に3人のうち単騎での勝率が最も高いのは眞杉で、10戦6勝という結果。しかし単騎のレース自体は圧倒的に山口が多く、33戦15勝という成績だ。
一方、深谷知広はここ3年で単騎のレースは9回と3人のうち最も少なく、1着は3回。それ以外はすべて着外となっており、初出場の二人と比べるとデータ上はやや見劣りする。
いかがだろうか? すでに競輪界はグランプリ一色と言っていいほどの盛り上がりを見せている。
年末の大一番・KEIRINグランプリでは、競輪ファンの方はもちろんのこと、初心者の方もぜひ気になる選手から車券を買ってみてほしい。