アプリ限定 2023/12/23(土) 12:00 0 36
12月30日に立川競輪場で開催される「KEIRINグランプリ2023」。過去38開催分の優勝者データなどから、KEIRINグランプリの傾向を分析した。競輪マニアはもちろん初心者の方も、一緒に年末の大一番を予想して楽しもう!
▶︎KEIRINグランプリ特集
今回39回目を迎えるKEIRINグランプリ。今年は4年ぶりに立川競輪場で開催される。
立川は記念すべき第1回競輪グランプリが開催された地。「グランプリといえば立川」と言っても過言ではなく、メイン開催地としてこれまで20回も開催されている。
まずは2000年以降の立川開催の優勝・準優勝者と決まり手を見てみよう。
2000年以降の立川グランプリ結果
開催年 | 優勝者 (年齢) | 1着 決手 | 準優勝者 | 2着 決手 |
---|---|---|---|---|
2000 | 児玉広志(31) | 差 | 岡部芳幸 | 差 |
2002 | 山田裕仁(34) | 捲 | 山口富生 | マ |
2004 | 小野俊之(28) | 差 | 岡部芳幸 | 差 |
2007 | 伏見俊昭(31) | 差 | 小嶋敬二 | 捲 |
2010 | 村上博幸(31) | 差 | 山崎芳仁 | 捲 |
2013 | 金子貴志(38) | 差 | 浅井康太 | マ |
2016 | 村上義弘(42) | 捲 | 武田豊樹 | 差 |
2019 | 佐藤慎太郎(43) | 差 | 脇本雄太 | 逃 |
※カッコ内は年齢
決まり手は1着・2着ともに差しが圧倒的に多い。冬の立川バンクが先行選手に不利とよく聞くが、2000年以降で逃げて連対したのは2019年の脇本雄太だけだ。捲りの決まり手も1着、2着ともに2回ずつで自力選手の苦戦が読み取れる。
つぎに優勝者の平均年齢の比較だが、全場31.8歳に対し平塚は31.3歳とそこまで差はない。直近10年のグランプリ優勝者の平均年齢は36歳と上がっているが、今回の出場メンバーは比較的若いため参考外だろう。
立川グランプリの最年長優勝は2019年の佐藤慎太郎(当時43歳)で、最年少優勝は1999年の太田真一(当時24歳)となっている。
項目 | 年齢 |
---|---|
平均年齢(全場・全期間) | 31.8歳 |
平均年齢(立川・全期間) | 31.3歳 |
平均年齢(直近10年) | 36.0歳 |
続いて優勝者の所属地区を見てみたい。
今回のグランプリに出場する地区のなかで、最も立川に強いのは中部。岐阜の山口拳矢は単騎で戦うことを表明しており、グランプリ出場権を得た平塚ダービーも単騎戦だった。一撃の魅力を秘めているだけに、参考にしたいデータではないだろうか。
逆にグランプリを7度制覇している近畿は、立川では2度のVにとどまっている。中国はただ一度の優勝を当地で挙げており、チャンスが巡ってくれば面白い。
地区 | 優勝回数 (全場) | 優勝回数 (立川) |
---|---|---|
北日本 | 5 | 3 |
関東 | 2 | 1 |
南関東 | 5 | 2 |
中部 | 8 | 4 |
近畿 | 7 | 2 |
中国 | 1 | 1 |
四国 | 1 | 1 |
九州 | 8 | 6 |
※太字は今回のグランプリに出場する地区
関東は一度しか立川グランプリを制していないが、そのときの優勝者が前述の太田真一で、当時24歳である。今回関東から出場する眞杉匠も24歳。出場メンバー中最年少だが、果たして…。
前回の2019年立川グランプリでは佐藤慎太郎が優勝し、3連単は14万3,920円とグランプリ史上3番目の高配当だった(3連単発売は2001年大会から)。
ここでは過去の立川グランプリの3連単配当を見てもらいたい。
年 | 着順 | 払戻額 |
---|---|---|
2019年 | 4-3-8 | 143,920円 |
2016年 | 3-6-8 | 41,560円 |
2013年 | 3-6-8 | 23,930円 |
2010年 | 7-3-9 | 35,710円 |
2007年 | 3-1-5 | 37,470円 |
2004年 | 9-8-5 | 32,940円 |
2002年 | 9-7-1 | 6,050円 |
2002年を除くすべてが万車券となっており、平均すると45,940円。年末の大勝負にはもってこいの好配当が並んでいる。
ちなみにグランプリで10万車券が出たのは3回(2020年、2019年、2005年)。そのうちの1回が立川ということだ(残り2回は平塚)。
出目を見てみると3番車の優勝が多く、6番車、8番車が車券に絡むことが多いようだ。組み合わせに悩んだら参考にしてみてはいかがだろうか。
今回のグランプリ出場選手で立川競輪場と相性がいいのは誰だろうか?
2020年以降に行われた立川競輪のFI以上の開催における決勝戦の成績を以下にまとめた。
記念で優勝しているのは清水裕友ひとり。FI優勝も脇本雄太だけで、車券に絡んでいる選手を含めるとグランプリ戦士5名が立川で結果を残していた。
年 | グレ ード | 優勝 | 準優勝 | 3位 |
---|---|---|---|---|
2020 | GIII | 清水裕友(捲) | 平原康多(差) | 河村雅章 |
2023 | FI | 橋本瑠偉(差) | 松井宏佑(捲) | 眞杉匠 |
2022 | FI | 脇本雄太(捲) | 成田和也(マ) | 石川雅望 |
2022 | FI | 渡部幸訓(差) | 中野慎詞(捲) | 新山響平 |
2021 | FI | 柴崎淳(差) | 山口拳矢(捲) | 三谷竜生 |
※太字が「KEIRINグランプリ2023」出場選手
いかがだろうか? 12月30日は一年で最も競輪界が盛り上がる日。普段は車券投票をしない方も、ぜひ気になる選手から車券を買ってみてほしい。
2023年を締めくくる超ビッグレースで、私達に夢を見せてくれるのは誰だろうか? ぜひ、この目に焼き付けよう。