あの郡司浩平がS班から陥落するとは夢にも思わなかった。結局、人の後ろを回った時に、良い人すぎて、鬼になれなかった。もちろん、全部、番手捲りをやっていたら、総スカンになるし、勝負と思った時は、阿修羅になった方が良いと思う。

　梅田加津也は「川崎バンクが使える様になり、今は郡司浩平さんと一緒に練習をやっている。その前は3か月限定で北井佑季さんのところに行っていた。郡司さんは、来年1月の岸和田FIから走り始める予定みたい。だから7車のレースを想定して練習をやっている。普通に考えれば、引いても5番手、6番手だし、全部捲ってしまうでしょうね。そこが僕とは違うところ(苦笑)」。

　師匠の石井毅に梅田加津也を言わせると「特別昇班した時の勢いがなくなっている。ただ、81点のポテンシャルではない。自転車とかセッティングとか、いじり過ぎて、方向性を失っている。こればかりは正解はないし、一旦、迷子になると自分を見失うからね」。

　名前だけの師弟関係もあるが、この2人を見ていると“本当の師弟愛”を感じる。(町田洋一)