2023/11/24(金) 17:30 0 7
競輪祭の出場選手が発表された際、失礼ながらリストに小林の名前があったことを意外に思った方も多かっただろう。直近の成績や競走得点をひも解いてみても、GI出場の権利を有するには難しい位置にいるのは否めない。だが、4月に久留米競輪場で行われた「第5回大阪・関西万博協賛競輪」(GIII)の決勝で2着を手にして出場権を得たれっきとした正選手だ。今回は選手生活24年目にして初の特別競輪出場となった。
前検日には「自分なんかがここにいて違和感しかない。点数もぶっちぎりの最下位だから(苦笑)」と控えめだったが、一次予選1は前を抜けずとも雨谷一樹の3番手からダッシュに対応し、一次予選2は宿口陽一の番手まくりに続くと最後は宿口を抜き4着と、スピード競輪にたくましく順応していた。
そして3走目は金子幸央-芦澤大輔の3番手に付くと、芦澤の抜け出しに続いて2着をゲットし、初のGI確定板に乗った。
「前に続くだけでいっぱい。(GIは)普段の開催と走る感じがまったく違う。でも9車で、しかも流れがあるのでうまく乗れれば走れる感じがあります」と1走ごとに自信をつかんでいるようだった。
「今回走れるのは後輩たちのおかげ。一生懸命走ることが恩返しになると思っています。残り2日間も頑張ります」と待望のGI初勝利を目指し、背筋を伸ばした。(netkeirin特派員)