2023/11/21(火) 10:00 0 10
小倉競輪場で21日に初日を迎えた「朝日新聞社杯競輪祭(GI)」。伝説の場立ち予想屋の木村安記が今シリーズの地区別の展望を紹介します。
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21日〜6日間、小倉競輪場にて今年最後のGIレース「第65回朝日新聞社杯競輪祭」が開催! 12月30日、立川競輪のKEIRINグランプリへの切符を賭けた最後の決戦になり、獲得賞金バトルは例年以上に熾烈で、遂に迎える最終決戦となります。
小倉競輪場はドーム型の競輪場なので、雨や風の影響は関係なく、選手も車券を買うファンも天候に左右されないストレスを抱えなくて済むバンクになります。
見なし直線は56.9mと標準的な長さですが、1つの特徴としてカントがキツくなっている全国屈指のいわゆる、高速バンク。いったんスピードに乗れば豪快にキマるカマシ、まくりに迫力を感じられます。
しかし、強力な自力が存在する人気になるラインが仕掛けどころを逃すと、とてつもない惨劇を披露してしまうことも。逆に言えば脚力のある選手がそれなりの走りをすれば、ハプニングはなく安心して待つことができるゴール前になります。
さすが!としかいえない、レースも、ファンにも史上最高レーサーSS佐藤慎太郎の1年間の活躍はお見事。獲得賞金でグランプリの出場はほぼ決まっている。
獲るしか道はないのは同じSSでも低迷脱出なるか守澤太志、新田祐大。現在、賞金ランキング9位に位置する新山響平も当然、安心はできず必ず決勝戦まで勝ち進み上位入着は最低ラインの目標。簡単にギセイになる走りはできないところ。
新しい力を頼りたいのは屈強な外国人と闘う中野慎詞。そして10月の「寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメント(GI)」で初のファイナルを体感した渡部幸訓。前走は地元のFIいわき平で完全Vを達成して、快調な突っ込み脚は要警戒。
全身全霊で関東を引っ張る関東のがニューリーダー眞杉匠。8月の西武園「オールスター競輪(GI)」を制してから、若干イマイチではあったが直前の豊橋FIの3連勝で勢いつけての出陣。昨年の競輪祭で決勝戦まで進んでいる坂井洋は、2場所前の京王閣記念の落車はなんのその、前走四日市記念では脇本雄太と力勝負演じて自信をもって挑める今大会。
若手推奨は前走別府FIで逃げきり優勝で乗り込む。“アニキの分まで俺がやるよ!”の気概で吉田有希。そして、気持ちの強さが売りだが、脚力も備わってきている埼玉の若頭・森田優弥。
崖っぷちを通り過ぎて墜落寸前のプリンス平原康多は、勝ち上がりの番組次第、前次第になるが、最後まであきらめない雄姿は見届けるしかない。
勝つしか今のSSポジションを守ることしかできない郡司浩平と、獲得賞金ランキング7位に付けて2014年以来のグランプリ出場、SS復帰が見えてきた深谷の複雑な立ち位置。この2人を救えるのか!?
新星シューター北井佑季と、8月の西武園「オールスター競輪(GI)」の落車で下がり目だったが、前走京王閣FIで感触を掴めた松井宏佑。磨き戻した鋭脚で穴党を狂乱に誘う和田健太郎には要注意。
ただ、ひたすら、大丈夫か?と近況の走りは不安な山口拳矢になるが、シッカリ調整して仕上げてきたかどうか。
前走、地元四日市記念(泗水杯争奪戦)をまくりで制し、意気揚々と乗り込んでくる浅井康太は必ずもう一度、SS、グランプリの夢舞台を目指すが、オール自力勝負では厳しく、番組次第は否めないところ。
身長158cm、体重55kgでもガッツとすばしっこさでやり繰りする忍者・坂口晃輔はタテ脚が冴えだし車券に絡めているが、とにかく応援したくなるし注目してほしい一車。
8月の西武園「オールスター競輪(GI)」で鎖骨骨折、肺挫傷を追ってしまった輪界のラスボス脇本雄太は80日間の欠場明けで参戦し、想像以上に闘えた四日市記念(泗水杯争奪戦)より必ず上げてくることは間違いない。もちろん大会中心選手。
その脇本の後ろが指定席、最強スナイパー古性優作だが、言わずとしれていつでも、自力で臨戦態勢。
この2大巨頭の前を走られると、誰も手も足も出なくなるのが世界とマッチアップしている寺崎浩平で、勝ち上がりでの大活躍が期待できる。
後ろを固めながら最後の突っ込みに賭ける南修二、稲川翔、村上博幸の充実している脇役勢に、自力はまだまだ健在だし、まわれる位置次第で三谷竜生、山田久徳に感じるワンチャンス。
脇本同様に8月の西武園「オールスター競輪(GI)」の落車で万全ではないが、何とかグランプリ出場&来年のSSはキープできそうな松浦悠士がやはり中心。長らくその松浦とのゴールデンコンビで席巻してきた清水裕友が再上昇。
長距離砲はとにかく揃っていて、町田大我に取鳥雄吾、ナショナルチームで進化を続ける太田海也。犬伏湧也は勝負どころの大一番で、組み立て次第では大きなことをやってのける可能性がある。
2場所前の熊本記念In久留米(火の国杯争奪戦in久留米・GIII)の落車で、前走、弥彦「寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメント(GI)」では二次予選敗退で振るわなかった嘉永泰斗。四日市記念(泗水杯争奪戦)を一本休んで治して間に合わせていれば、初タイトル奪取で新しい時代を造れるチャンス。
吉岡稔真の愛弟子、小川勇介、園田匠、岩谷拓磨はここ、小倉がホームバンクというのもあり、割り増し評価でターゲット。忘れてはならないのはもうひとり、北津留翼になり、ツボにハマればまだまだ一線級と対峙できるスピード&パワーには魅力十分。
冒頭で書かせていただいたように、スピードある選手のカマシ、まくりが有効有力な小倉の高速バンク。それにもってこいの脚力が備わるのが世界で勝負している寺崎浩平、太田海也、中野慎詞のナショナルチーム3人衆。
無理矢理な引き出し役を担う場面があれば後ろを快勝に誘い、勝つレースにシッカリこだわりがもてるならば、ここで1着を獲るのか!? というビッグサプライズを巻き起こせる可能性を秘める。
時代を変える!という意味でも頼りにしたいし、SSクラスでも結果を出せる3人に乞うご期待!
2006年の競輪祭の決勝戦、小倉竜二ー海老根恵太ー有坂直樹の3連単、52,260円を的中させていただき、それを機に一気に予想屋として上昇した経緯があります。以後、相性が抜群によい開催なので、自信を持って6日間の奮闘を誓います!
勝負は下駄を履くまでわからない!ラストの決勝戦までハイスパートで繰り広げられる選手達の命を賭けた長丁場の闘走劇。
皆さま、スタミナ切らさず追走しましょう!僕も闘魂込めて予想をさせていただきますので、netkeirinウマい車券をよろしくお願いいたします。