以前はぽっちゃりした体型だったが、久々に会った久保は別人のようなスリムな体型に一変。しかもメガネを掛けていたのも止めてコンタクトレンズに変えていたので、最初は誰だか分からなかった。

　本人曰く「体重自体は以前の86キロからそんなに変わっていないんですよ。変わったのは体脂肪。以前は選手としてヤバいラインの27パーセントくらいあったんですが、今は20パーセントくらい」と自慢げに教えてくれた。

「以前は油っこいものが大好きで、常に鳥の唐揚げとかばかり食べていたんですよ。うちの母親も自分のことを見て『ぶくぶく太るのはうちの家系』と言うくらい家族も油っこい物ばかり好きで(苦笑)。鳥の唐揚げが5、6個入っている定食を今まで平気でたいらげていたんですけどね」と言いながら「それが今では唐揚げを２個も食べたら苦しくなるくらい。唐揚げよりもほうれん草のおひたしとかが好きになっちゃいました。母親は管理栄養士の資格を持っているので、以前から注意はされていたけど、自分がこういう食生活になって今は母親も料理の作り甲斐があるみたいですね」とスリムになり、口の回転も絶好調。

　どうしてそんなに体脂肪を落としたのか、更に尋ねると「去年の12月頃に自分の点数が70点辺りだった時に金ヶ江勇気さんや山口敦也から『このままでは、首になるぞ』と言われて、まずセッティングを見直したんですよ。そのセッティングに乗るフォームのために、当時出まくっていたお腹が邪魔になってしまったので引っ込めないとっていうことで、まずは食事の管理をしっかりしようと思って。それが効果てきめんでしたね。点数も今は74点台に持ってこれたし、来期は初のA級1、2班に上がれるんですよ。結果も付いてきてくれたので、気持ちも乗ってきています」と明るい表情。

　タイムトライアルでは自己ベストに迫る10秒737のタイムを出しただけに「悪くないですね。競輪もそうだけど、こっち(PIST6)でも決勝に乗りたい」と語ってくれた。(アオケイ・渡辺記者)