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【泗水杯争奪戦】苦しい時期を乗り越えキッカケを掴んだ成松春樹

2023/11/11(土) 07:45 0 5

四日市競輪場のナイター競輪「泗水杯争奪戦(GIII)」は10日、2日目が終了した。1Rを走り終えた成松春樹に話を聞いた。

「気持ち的にもだいぶ違いました」と話す成松春樹

 先行した磯島康祐-真船圭一郎の3番手を前受けから一回突っ張り、好位置を確保した成松。バック過ぎに車間を切っていた真船を掬って捲った。頭は確定かと思われたが、7番手から勢いよく捲り追い込んだ格清洋介に差されて2着だった。

「ある程度想定通りの展開でした。(磯島の)番手の真船君が車間を切っていたのは分かっていた。ホームで行ける感じはあったけど、極力自分が勝てるように走ろうと決めていたので待ちました。2コーナーから内に行こうと思っていたけど、バックを踏んだ分伸びなかったですね。1着を取りたかったなとは思うけど、突っ張ってから仕掛けに行けているので内容はいいと思う。あとは脚の問題です」と振り返った。

 しばらく悩みながら走っている感じではあったが、久々に見た成松の表情は少し晴れやかな感じに思えた。

 共同記者会見の時に「一時期の悩みが吹っ切れた」というコメントを残していたのだが、詳しく聞いてみると「キッカケは2場所前の富山FI。2日目の負け戦だったんですけど、まさかの地元の宮越孝治さん、笹倉慎也さんが付く番組だったんです。他地区の選手で地元の選手が付くのはまた気持ちも違いますからね」。

「若い徹底先行の林昌幸君が相手だったんですけど。2周半突っ張って押し切ることが出来た。しかも3日目は小倉竜二さんが後ろに付いてもらえる機会があった。小倉さんにアシストしてもらえたこともあって2着に逃げ残れたんです。そういうこともあって、気持ち的にもだいぶ違いました」と笑顔を見せながら話してくれた。

 先行捲りで戦ってきた成松だが、最近は自在な走りもしていきたいようだ。自身でも言っていたが、「ヨコが出来るようになるともう少し上のレベルでも戦えるようになってくると思う」と真剣な眼差しで前向きなコメントを残した。キッカケを掴んだ成松がまた新たなステップアップを図る。(アオケイ・宮本記者)

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