男子の競走のレース形態は、かなり変わってきた。今は9車でも、前受けからの突っ張りが有利。車番とスタートの位置取りで、だいたいの着が決まってしまう。その影響からか、S班のメンバーが来年はがらっと変わりそう。その辺りのことは、改めて書きたい。

　昨年の平塚グランプリの女王の柳原真緒だが、今年は出場に赤信号が灯っている。柳原真緒は「現状、7位の石井寛子さんと300万円ぐらいの差がある。競輪祭でピンピン、準優勝でも届かない。もう、獲るしかない状況です！ 逆に開き直って、大胆なレースが出来るかもしれないですね」。

　新設の特別競輪が誕生して、追加斡旋の有利不利は少なくなってきた。走ったもん勝ちでは公平ではないし、モチベーションという観点からも良い制度だ。今年は体調不良が続き、3場所、4場所の欠場があったそうだが、最後の小倉競輪祭で優勝してしまえば良いだけだ。(町田洋一)