2023/10/21(土) 10:00 0 3
19日から弥彦競輪場で開催している「寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメント(GI)」は20日に2日目が終了。ミープロの香澄明希が、21日に行われる準決勝3レースの注目選手を紹介します。
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netkeirinをご覧の皆さま、こんにちは! ミープロの香澄明希です。
ただいま弥彦競輪場で行われている「第32回 寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメント(GI)」。1年のうちに5回しか行われないGIのうちの1回で、優勝すると年末の「KEIRINグランプリ(GP)」出場と来年のS班が確約されます。賞金も高く、GPに出場に向けての賞金ランキングも大きく動くため全選手がGIに照準を合わせており、ファンの皆さまもとても楽しみにしていることと思います。
寛仁親王牌・世界選手権記念は、昨年の第31回大会でバンクで式典のアテンドをさせていただき、私にとっても思い入れの強い大会です。今もあの緊張感をまざまざと思い出して、とても緊張しながらこのコラムを書いています。
本日の準決勝3レースは、2日目のローズカップに出場した9名と、二次予選Aで4着まで、二次予選Bで2着までの選手に出場権が与えられます。
【10R 15:17発走】
初日の日競選理事長杯、2日目のローズカップともに1着の古性優作選手の登場です。前走の久留米記念では、後方からのまくりが決まらず準決勝敗退となってしまいましたが、今大会は体幹の強さを活かして2日とも中団をキープしての1着。すでに高松宮記念杯で優勝し、今年のGP出場権を手にしていますが、古性選手にしかできないレースで完全優勝を果たすのでしょうか。
直線が長い弥彦競輪場で2日とも2週先行し逃げ残りで3着と、さすがの新山響平選手は多くの連係実績がある佐藤慎太郎選手、成田和也選手と10レース唯一の3車ライン。
8月のオールスター競輪で決勝に進出した松本貴治選手は、二次予選Bで華麗なハンドル投げで微差をものにした名手、小倉竜二選手との連係です。
日本選手権の決勝で単騎戦で優勝し、GP出場を決めた山口拳矢選手はここも単騎戦で注目必須となりそうです。
【11R 15:52発走】
三谷竜生選手は2日とも後方からのまくりでライン決着と、調子が良さそう。また番手の山田久徳選手も、前でも番手でもコースをしっかり見極めたレースで1、2着と好調の様子。
今年のグランプリ出場を決めたあとも安定した成績を残している眞杉匠選手との連係は、ここ弥彦競輪場がホームバンクの諸橋愛選手。一昨年の親王牌で決勝進出と、弥彦競輪場で行われるGIへの思いの強さは人一倍強いのでは?
初日上がりタイム1着のS班郡司浩平選手は一次予選、二次予選Aともに1着の和田健太郎選手との連係です。
【12R 16:30発走】
日本選手権、オールスターと今年すでに特別競輪2度の決勝進出を果たしている犬伏湧也選手。F1戦6連勝、向かうところ敵なしで親王牌に参戦しました。飛び抜けた先行力が特長の犬伏選手ですが二次予選Aでもすかさずの巻き返しを見せ、多くの方がその強さを再認識させられたことと思います。
一次予選のようにダッシュ力に離れてしまう選手も多いのですが、この準決勝では小松島記念以来の松浦悠士選手との連係となります。小松島記念では後方からのまくりでワンツー決着でしたが、12レースには同じくダッシュ力のあるナショナルチームに所属の寺崎浩平選手も。
また、新潟県出身で一昨年の親王牌の覇者、S班の平原康多選手の前を走る雨谷一樹選手も「自在ではなく自力で」とコメントしており、力が入るレースとなるのでは。