阿久津の持ち味と言えば絶妙なペース配分で風を切る「先行」。捲れそうで捲らせない絶妙な駆け方はまさに職人芸でこれまで積み重ねてきた1着数は199。初日は新鋭レーサーの長谷川裕一を相手に、2周半突っ張って嬉しい節目の200勝を達成した。

　レース後は満面の笑みで「出し切りました」と喜びを爆発させた。
「デビュー初勝利も先行逃げ切りで100勝の時も逃げ切り。200勝も逃げ切りで決められて嬉しいです」と区切りは全て持ち味の先行で結果を出している。

　先行はひたすら風を浴びる戦法で一番苦しいとも言えるが本人は「あんまり大きいことは言えないけど、気持ちが切れるまでは自力でやっていきたい。拾うレースは自分に合っていないので。コツコツ自分の走りをやっていって250勝、300勝を目指して行きたい」と更に上を目指す。(アオケイ・石濱記者)