小田原と平塚で場立ちの競輪コンサルタントをしている大津昌広(あきちゃん)です。
　2022年の11月からウマい車券にデビューさせていただいてから、早1年が経とうとしています。予想を的中させることが1番ですが、ファンの方が1つでも多く、『なるほど』と納得する予想を提供出来るように、これからも頑張って行きます。

今シリーズは高配当のレースが増える!?

　小田原競輪場で12〜15日までの4日間「小田原城下町音頭杯(GIII)」が開催されます。
　今年の4月の小田原記念(北条早雲杯争奪戦)では地元・郡司浩平選手が優勝しましたが、今回の小田原はGIIIでも記念開催ではないので、残念ながらS班の選手の出場はありません。それだけに選手の力が拮抗しているので、普段の記念開催よりも混戦が予想され、堅く収まるレースが減って、高配当のレースが増えると思います。

注目選手

北井佑季選手

　間違いなく今回のシリーズリーダーは、地元の北井佑季選手でしょう。
　デビューから一貫して強地脚を武器に先行で戦ってき来た北井だが、遂に9月の向日町記念(平安賞)で番手を回った佐藤慎太郎を振り切って、記念初優勝を成し遂げて見せた。
　以前は先行出来ないと大敗することも多かったが、先日の立川記念(鳳凰賞典レース)の準決勝で、新山響平の先行を3番手からとは言え、後ろを4.5車身千切る捲りを決めて見せたように、展開によっては構えてからの捲りも打てるように。去年から比べると総合力も格段にアップしていると思う。

　先行で戦う北井にとって、短走路の地元小田原ということも他の競輪場で走る以上に有利に働く筈なので、松坂洋平や桐山敬太郎など地元の選手を1人でも多く連れて、最低でも決勝まで勝ち上がって優勝を目指して貰いたい。

森田優弥選手

　S班のいない今回の小田原GIIIで、森田優弥が追加で参加することによって、他の関東の選手も生きて来るし、北井1人が抜けた存在だったシリーズ全体のことを考えても、格段に面白くなったと思う。ありがとう森田君！

　森田は眞杉匠や嘉永泰斗などトップクラスで戦う113期の中でも早くから頭角を表して、自力基本に、いざとなればサバきも出来る今の競輪で1番理想的な選手の1人だ。しかしその器用さが仇となり、横に動いての失格も多く、今年の5〜8月まで3ヶ月間の長期斡旋停止も経験した。

　事故点の関係で今期はS級2班の格付けになってしまうなど紆余曲折もあったが、遂に9月の立川記念(鳳凰賞典レース)で、同期の眞杉の先行に乗って記念初制覇を成し遂げた。その時先行した眞杉も、8月の「オールスター競輪(GI)」で、吉田拓矢に行って貰って初のGIタイトルを獲得したばかり。これから先は同期2人で切磋琢磨をしながら、長らく関東のトップを支えて来た平原康多の後を継いで、関東勢を引っ張って行ってくれると思う。

　勢いに乗る森田が、長島大介、宿口陽一を連れて決勝まで進むことが出来れば、本人を含めて打倒北井の最右翼になることは間違いないだろう。