8Rは伊藤颯馬が打鐘過ぎからドーンと仕掛けて九州トリオが完全にレースを支配した。最後は番手回りの瓜生崇智が差し切って、地元記念を白星で終えた。

「颯馬のおかげですね。一番強い自力屋は颯馬なので、全てを任せていた。とにかく地元の声援が凄くて凄くて。力になりましたね」

　今年の中盤以降は苦しい戦いが続いていた瓜生。それでも地元記念は2、2、7、1着と奮闘。準決勝敗退に終わってしまったが、それ以外のレースではきっちりと存在をアピールした。

「一時期を思えば、だいぶ良くなっている。良くなかったら、今日の颯馬の仕掛けにも離れてしまっていると思う。準決勝は悔しかったけど、これが現状の力。来年、また呼んでもらえるように精進したいと思う。もっともっと上を目指して頑張りたい」

　嘉永泰斗が優勝した一昨年は準優勝したが、今年は4人が優出した中に入れず。気丈に振る舞っていたが、心中は穏やかではないだろう。調子は確実に良くなっている。この悔しさを、来年リニューアルして迎える熊本競輪場での地元記念で晴らしてもらおう。(netkeirin特派員)