2023/10/03(火) 15:45 0 42
久留米競輪場の「開設73周年記念・火の国杯争奪戦in久留米(GIII)」は6日、初日を迎える。今節の見所は以下の通り。(町田洋一)
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今節は久留米競輪場を借りての熊本記念。来年の熊本競輪場の再開に向けて、豪華布陣が集まった。S班は古性優作、郡司浩平、松浦悠士、新山響平、守澤太志。そして、いつも以上に地元のメンバーが多く、S1は精神的な支柱である中川誠一郎を筆頭に、嘉永泰斗、中本匠栄、塚本大樹、瓜生崇智、伊藤旭、松岡辰泰、松本秀之介の8人。S2からも東矢昇太、東矢圭吾、緒方将樹の3人が斡旋された。
九州2段駆け、3段駆け作戦も濃厚だが、S班の中から優勝者が出るとみたい。その筆頭が、当然、古性優作だ。青森の共同通信社杯は勝ち上がったが、家事都合で途中欠場。身体的な理由ではないし、前検日に本人から詳細の話があるだろう。山田久徳が番手を回り、親王牌に向けて、自力のレースに徹する。
郡司浩平の安定感はピカイチ。直前の松阪記念を制して、賞金アップにも成功。ただ、本人は、タイトルを取ってのグランプリ出場しか考えていない。決勝ならシビアに番手から出る事もできるが、今の郡司浩平の負けパターンは勝ち上がりでの目標のあるレース。庇いすぎて失敗や、目標が後方不発で共倒れになっている。南関の大物の自力選手が不在で、和田真久留を背にして、伸び伸びと自力で仕掛ける。
新山響平と守澤太志も人気の一角。豊橋記念の決勝は松本貴治のラフプレーがなければ、新山響平は綺麗に捲っていたはず。受けて立つレースは苦手だが、相手が強豪ばかりで、持ち味は発揮できる。
怪我に泣かされている守澤太志だが、鉄人であり、確実に良くなっている。
オールスターの落車骨折で松浦悠士は復帰戦。まだ3割か4割の状態だろうが、責任感の強い男であるし、人気になっての裏切るレースはやらない。太田竜馬との連係を基本に、長い距離を踏む事もテーマにして走る。
過去7年の優勝者は昨年の郡司浩平、嘉永泰斗、郡司浩平、中川誠一郎、中川誠一郎、古性優作、中川誠一郎となっている。
中川誠一郎が地元記念になると、リミッターを切って走っており、絶対的な強さを魅せている。立場的に脇役に回りそうだが、九州の結束は怖い。これに一役を買うのが北津留翼で、嘉永泰斗を2年前は男にした。超イケメンの嘉永泰斗は、地元記念に対する思いを熱く語っていた。
最終日には123期生による企画レースが行われる。A級2班で走っているのは青木瑞樹と長松空吾の2人で青木瑞樹の成績が抜けている。話題を集めているのは、徹底マークで戦っている都築巧で初手からラインの青木瑞樹に照準を絞る。