GI覇者の勲章と共に、グランプリ出場も決まる、パールカップに続いてのビッグレース。優勝賞金も500万円ある。初日特選の“ティアラカップ”をメインに予選が5レース行われる。準決は2着権利で3着が4名、特選は無条件で準決進出。決勝進出するには準決1、2着メンバーと3着1名がポイントで勝ち上がれる。その他に通常のトーナメントが3つあり、ガールズの新たな世界の扉が開こうとしている。

　初日のティアラカップには佐藤水菜と太田りゆのナショナルチームの2人は不在。

　メンバーは1番車から柳原真緒、奥井迪、山原さくら、久米詩、児玉碧衣、坂口楓華、尾方真生。

　主導権を取るのは奥井迪で、徹底先行だった尾方真生は捲りが増えている。全員、準決に進めるが、決勝の戦い方を見据えて、自分の脚力と相手の動向をチェックしたい。

　直前の静岡は腰痛で欠場している児玉碧衣だが、大事をとっただけで調整の意味もあるとみたい。すでにパールカップで優勝して、グランプリ出場を確定している精神的なゆとりは大きい。

　佐藤水菜と太田りゆは、アジア競技大会帰り(中国・杭州)。疲れが心配されるが、プライドからも準決までは負けられないだろう。

　決勝での児玉碧衣と、サトミナの対決が、今のガールズ競輪の一番の見所。

　大舞台強い久米詩、石井寛子、小林莉子も当然優勝候補のひとり。坂口楓華、吉川美穂も乗れている。大会を盛り上げるのは、ガールズの功労者の加瀬加奈子。いつも明るいキャラで場を和ませている。

　人気がリードしているアイドルレーサーの山口伊吹だが負けん気は強い。

　タレント時代から松戸をホームバンクにしている日野未来は決勝進出が目標だ。

　普通開催のAは比嘉真梨代が競走得点が53点ありトップ。だが、自力が少なく位置取り次第になる。徹底先行タイプの刈込奈那と熊谷芽緯は小回りバンクを味方にするかも。

　Bは新鋭の竹野百香と中距離のスペシャリストの内野艶和の争い。このクラスなら成田可菜絵も面白いレースをやる。

　Cは地元石井貴子のチャンス。ストイックな性格だが、逆に大怪我から復活して、おおらかさも出てきた。新鋭・松井優佳もポテンシャルは高い。