アプリ限定 2023/10/02(月) 11:00 0 12
2日から松戸競輪では3日間、1日全12レース女子だけが出場する「オールガールズクラシック」が開催。そこで、今回はガールズケイリン予想を得意とする識者の方に、ガールズの予想法と後半では推奨レースの見解・買い目を公開。初日は「ウマい車券」でガールズ穴予想を得意とする専門紙『アオケイ』の本田編集長です。ぜひ車券の参考にしてください!(取材・構成 netkeirin編集部)
出走表の競走得点は選手の強さを示す指標ですが、参考程度に見ています。ガールズは男子のようにクラス分けが無く、L級1班のみ。1層制では強い選手は常に勝ち、弱い選手は常に負けてしまう。S級S班とチャレンジ選手が一緒に戦っている状況ですから。そう考えると、競走得点の高い順に買えば当たりそうな気もしますが、なかなか的中しませんし、的中しても配当が安い。当たり前ですがレースの展開などで結果はいくらでも変わります。
次はマークの決まり手です。男子は佐藤慎太郎選手や守澤太志選手のようなマーク型が1着になることもありますが、ガールズケイリンは、自分でレースを作る選手、自力型が1着になる可能性が高い。なので、その自力選手を追走する選手はマークして自然と2着に流れ込む。だから、決まり手でマークの多い選手をチェックします。また、強い自力型同士がやり合ってどちらかが3着や着外に沈むレースも珍しくなく、そういう意味でもマーク型は穴を出す場合もあるので、高配当を狙う場合は有効です。
オールガールズクラシックは、GIタイトルを争うクラシックと前座レースが行われます。クラシックは男子で言うところのS級が集まった戦いです。メンバーを見ると、追加の黒河内由実選手以外は、全員50点以上の競走得点を持っていて力は拮抗しています。そんな時に見て欲しいのが「対戦表」。同格戦の時にこの「対戦表」は有効です。例えば、児玉碧衣選手が苦手としている選手がいて、5ー5のような対戦表が出てくるかもしれない。選手間の相性は侮れないんですよね。
次に展開の考え方です。「ガールズはラインが無いので、誰がどう動くか予想するのが難しい」。確かにその通り(苦笑)。
僕は競馬に例えて話すんですが、競馬もラインは無く、先行(逃げ)・差し・追い込み馬がいますよね。それと同じで、ガールズも先行する選手、まくる選手、マーク選手、追い込む選手がいて、決まり手の数で見当をつけられます。「A選手が先行して、マークが得意なB選手がA選手の番手に付けて、まくりが得意なC選手は後方から、D選手はさらに後方で脚を溜めて追い込みに賭けるはず…」。展開をざっくり考えるわけです。パズルのように展開を組み立て、そうやって考えた通りレースが運び、車券も当たると気持ちが良いです。
年末のガールズグランプリや、今回の特選(ティアラカップ)や決勝は、自力型が揃うことが多いです。普通開催だと番手は動きませんが、ティアラカップや決勝などでは、自力の後ろに自力が入る形が考えられるので、番手に入った選手も動きます。ティアラカップだと、先行は行きっぷりが一番良い奥井迪選手、奥井選手の後ろに尾方真生選手か柳原真緒選手が番手に入り、児玉選手は得意のまくりで勝負する展開になると考えます。
松戸は1周333メートルの短走路、実力者の児玉選手や久米詩選手がまくりに構えるなら、タイム差がコンマ5秒あったとしても、番手から出られる選手、ティアラカップだと尾方選手や柳原選手が有利と見ます。児玉選手や久米選手だけでなく、佐藤水菜選手ら人気を集めそうなナショナル組はまくりを得意とする選手が多いので、穴は無欲の先行型が良いかもしれません。
ガールズはラインが無いので点と点の戦いです。先行は常に後ろに敵がいるので、単純に先行すると不利ですが、先行しにいって番手にハマるパターンもあります。だから一概に消しとは言えません。松戸だと勝負所の打鐘まで誘導員がいます。誘導員が外れてから残り約400メートル。400メートルだったら逃げ切れるチャンスもあるんじゃないでしょうか。人気薄で、まくりよりも逃げの決まり手が多い選手を買いたいですね。
今回のオールガールズクラシックの前座レースでは、競走得点の高いマーク型が人気を集めることがあるかもしれません。マーク型は、同格と戦っても前を抜けないんですよね。例えば、競走得点が4点も上だから前を抜けるはずと考えても、マークの決まり手が5、追い込み0だとまず前を抜けないので、その選手の車券を買っても2着3着まで。競走得点が下位でも先行かまくりの決まり手がついている選手を軸に取ります。
ただ、悩ましいのが先行やまくりでも、長い距離を毎回踏んでいるとは限らないので、人気になって動いて差されてしまうケースがあります。1着に置くかは慎重に考えてください。
先行やまくり不在の場合は、追い込みの決まり手が多い選手を狙います。追い込みの決まり手があるということは、直線で前を走る選手を抜いているということなので、力がある証拠です。48〜49点台の選手が揃って、誰が先行するかはわからない時は追い込み数を大事にします。
124期ナンバーワン(養成所順位1位)の⑥竹野百香選手の先行力が群を抜いている。競走得点もトップの立場なら、先頭に飛び出してそのまま1着でゴール。
ガールズケイリンの代謝制度(1期で3人がクビ)は競走得点で47点未満を3期連続すると対象となり、その中から下位3人がクビとなります。なので直近四ヶ月とはいえ、競走得点で47点未満の選手ははっきり言って車券の対象外! ここでは①福田礼佳選手と④中瀬由真選手。この2人は切ります。
この2人を切ると⑥竹野選手の相手となるのは残り4人。
ガールズケイリンは枠順も大事。⑥竹野選手の隣枠、要するに⑤枠と⑦枠の選手はこの⑥竹野選手にマークしやすいです。ちなみに⑤枠は⑥竹野選手に続いて2番目の競走得点を持つ⑤戸田瑞姫選手、⑦枠は地元番組マンの配慮か、地元の⑦浦部郁里選手。
よって狙い目は⑥竹野選手の逃げ切りで、⑤戸田選手か⑦浦部選手が⑥竹野選手にマークして2着に。3着は2着に入れた2選手に②佐々木恵理選手と③中村美那選手を加えた4選手。
⑥-⑤⑦-②③⑤⑦