2023/09/29(金) 20:00 0 2
今期からS級に挑戦している寺沼伊織は、A級時代から器用なレース運びをウリにしていた。S級初戦は果敢に逃げたものの6着と大敗。そこで踏ん切りがついたのか、以降は自在性を生かすべく前々戦やマーク戦を多用し、S級で生き残る道を模索し始めた。
「自力では厳しいし、これからは追い込みの方でやっていこうと思います」
赤いパンツで走る初めての地元戦は、堀江省吾の番手回り。レースは堀江がタイミングよくカマして寺沼に4角番手絶好の展開がおとずれた。全力で抜きに行ったが堀江が軽快に踏み直し、寺沼は2着まで。それでも堀江とワンツーが決まりS級昇格後初の確定板入りに成功。そしてマークの決まり手を増やし準決勝進出も決めた。
「堀江さんが強かったし展開に恵まれたおかげです。最後の直線では脚力不足を痛感しました。もっと練習しないとダメですね。それでも準決の権利が取れたのは素直にうれしいし、これからも謙虚に少しずつ成長できるように頑張っていきたいです」
一戦一戦を大切に走り抜き、成績を上げながら「寺沼伊織=追い込み」のイメージを定着させていく。(netkeirin特派員)