黒沢征治が先制すると安定の番手仕事で山本直をブロックし黒沢とワンツーを決めた。しかし、3番手の神山雄一郎を連れ込めなかったのは残念だった。

「一発で決められると思ったけどほんの少し遅くて浅めだった。もっと引き付ければ一発で止められたかも。理想は一発で止めて神山(雄一郎)さんのコースを作る事。そこは申し訳なかったです。でもそこからは無理やりこじ開けて何とか伸びた。レースは見えていました」

　6月に岸和田「高松宮記念杯競輪」で初の特別レース出場を果たすと、7月青森「サマーナイトフェスティバル」、8月西武園「オールスター競輪」、9月青森「共同通信社杯」と連続して走り、今は特別戦線レギュラーの座をつかみつつある。

「力の違いを感じますけど、いい経験になっています」と上位との戦いを楽しみ、失敗を糧としている。

　最近は番手回りが急増し自分で動くシーンは減ったが、番手戦も決して楽では無く上へ行けば行くほどより精度の高い仕事が求められる。

「今日は神山さんが後ろだったから緊張感がすごかったです。もっと車間を切れれば良かったけど、前のレースを見ていたら3角から伸びるレースが多くて怖かった。あの辺をもっと気を付けたい」と経験を重ね、更に技術を上げて行く。(netkeirin特派員)