今期は久しぶりのA級戦。落車や大崩れするシーンもあり、ここまでは本来の強さを出し切れていない印象がある。7月小田原決勝ではライン6車に1人で挑む、かなりヘビーなレースがあったが、そこで落車した際に負ったケガが尾を引いているようだ。

「あれから右肘に力が入らなくって、ハンドルというか上半身が使えていないんです。靭帯をやったのかも」と満身創痍の状況だ。

　さて、初日特選はメンバーを眺めると「西で佐伯(亮輔)君がいるんですね。高木(和仁)さんと内山(拓)さんと話して番手に行きます。今は自力の練習はしているけど、もう(自力では)動きたくないし、ここは回りたい」と即決した。

　だが、すんなりとはいかず同じ位置を鈴木謙太郎が主張したため、佐伯後位は競りとなった。

「佐伯君は西同士ですし(ここは)九州なんで。譲る理由はないです」とキッパリ。手負いの状態とはいえ、後ろには先輩が2人いるだけに下手なレースはできない。責任を持った走りで大事な位置を死守する。(netkeirin特派員)