5月の静岡決勝(静岡テレビセンター杯 )で、尾崎悠生の番手を巡って高橋広大と競り合った小島雅章は「この話、前回の川崎の時も聞かれましたよ(苦笑)」と言いながら、競りになったいきさつの一部を教えてくれた。

「自分の方が点数を持っていて、(高橋広大に)先行してもらったりしたこともなかったので、引く理由もないし尾崎君の番手を主張したんですけどね。まあ、別々でやったことはあったし、俺が何か気にくわない事を言ったのかもしれない。人それぞれ考えがあるので仕方ないけど、(高橋の)今後の走りは注目しておこうと思います(笑)」

　初日特選は同県の山田義彦、東京の長井妙樹と埼京が3車そろった。山田と長井の話し合いで山田が自力になり、小島は「長井君には世話になっているし(同県の間に挟んで番手を譲っても)いいかな」と一旦は3番手に引く構えを見せた。

　しかし「長井君が『自分が３番手』と言ってくれたので。世話になっているし申し訳ないけど、それなら自分が山田にいきます」と山田ー小島ー長井の並びに落ち着いた。何よりも、並びが円満に決まり小島はホッとしていた。(netkeirin特派員)