2021/06/06(日) 21:15 1 9
先日、『翼はウソをついている』というセンセーショナルな見出しが躍った。要約すると、同期、同県、同級生の坂本亮馬が、北津留翼の復活劇の理由は「7車立て」ではなく、コロナの影響で子供の自転車大会が減り、練習時間が増えたことじゃないかという見立て、というもの。この話を、北津留本人にぶつけてみた。
「僕がウソをついている? そんなことないです、言いがかりですよ! こら! リョーマ!」
いきなり、笑いながらまくし立てた。「7車立てになったのは間違いなくプラスでした。走りやすいですもん。ウソなんかついていませんよ。たしかに子供に付き添う時間は、かなり減りました。それで時間が増えたのも間違いない。僕もウソをついていないし、リョーマの見立ても合っていると思います」。
それだけではない。「ピストレーサーの研究も始めたんです。これまでは6年くらい、同じ自転車に乗りっぱなしだったけど、新車を作って乗り替えしたり、速く走れる方法を模索しています。展開に左右されにくい7車立ての方が、試したことも違いが分かりやすい。そういった意味でも7車立ての方がいいですね」。
今節は黄色い新車で走っている。「まだいろいろと試している最中です。ちょっとずつ勉強した分、上がりタイムも昔より速くなっていると思う。ただ、タイムはいいけど、イメージと違う感じ。乗りづらくて、気持ちいい乗り物ではないかな」。悩みは尽きないようだ。
坂本亮馬が気になったという、北津留の「オレには無いけど子供には未来がある」というひと言。これについても本人に確かめると「うーん、言ったような気がしますね」とニヤニヤ。『訂正してもいいですよ』と向けたら、「いや、僕には無いです!」ときっぱり。またまたはぐらかされてしまったような感じだ。(netkeirin特派員)