2023/08/23(水) 18:45 0 8
調子がいい時は何をやってもうまく行く。前で受けると「その場の判断でとっさに動いて」と川口聖二を突っ張ってレースを動かした。下げさせてしまえばこっちのもの。まんまとペース先行に持ち込むと、松村友和の援護を受けて力強く押し切った。
「初日は川口君が嫌がるような走りを意識しました。こんなレースするんだ、みたいな走りがしたかったんです」と相手のリズムを崩し、レースの主導権をにぎった。
川口も「突っ張られるのは想定外でした。あれでタイミングを取れなくなった」と窓場の術中にハマった。
ただし、反省点もある。
「練習の成果は出ているとは思います。だけど、あまり長い距離を踏んでいなかったから最後はきつかった。自分の中では新山(響平)君のつもりで踏み上げていったけど、VTRを見返したら全然(苦笑)。その辺を踏まえて準決もうまく走りたいです」
さすがに新山響平とまではいかないが、攻撃的な運行で魅せ場は作った。準決のコメントは「自力自在」。その中にはもちろん「先行」も入っている。何でもやれるところを初日に示したおかげで組み立てにバリエーションが広がった。(netkeirin特派員)