2023/08/17(木) 22:15 0 9
後ろ攻めから組み立てた中野慎詞のペース先行に乗り最後は余裕差し。一次予選2走で20ポイントをゲットし、二次予選進出を決めた。「前受けから下げても、このバンクは後手に回ると厳しい。それなら後ろからと。後ろからならみんなイン切りをして自分らの3番手を取り合う流れになるでしょう」と話す通り、別線は切り合いとなり3番手は渋滞した。
「1センターで内に2車、陰が見えたからケアをして、根田(空史)君の動きも冷静に見えた。2センターも決め打ちで締めた。吉田(拓矢)君が中野君の内を差して当たれない状態だったので、こっちは自分のコースさえ保てば来られないと思った」と、経験の少ない中野に策を授け、自身も余裕の立ち回りでラインを機能させた。
北日本の機動型といえば新山響平の存在が際立つが、争覇クラスをにぎわすほどの若手選手が少ないのが実情だ。ゆえにナショナルチームに在籍し、将来を嘱望される中野には大きな期待がかかる。「中野君は北日本の大事な先行選手。他に響平や小原(佑太)君と若手の後輩もいっぱいいるし、自分もひとつ上のグレードを走れるようにレベルを保ちたい」と頼もしい後輩たちの勢いに借りつつも、存在感を示して更なる高みを目指している。(netkeirin特派員)