2023/08/16(水) 17:30 0 5
自在性アップした和田真久留は近況、人の後ろを回る番組が多い。番組編成員はそんな和田に中野慎詞の番手を“用意した”が、和田は自力で戦うことを即決した。
「まだ他地区には付いていないし、自分も一応まだ自力選手なので。別になった以上は自力を出して先輩(松坂洋平)を連れ込む走りをしようと思いました」
レースでは和田の巧さと読みの鋭さが光った。後ろ攻めの和田が上昇すると、前受けの中野がこれを突っ張る流れに。普通なら絶望的な形だが、和田は狙ったように3番手に降りて結局好位を確保し、最後は鋭いまくりで混戦を断った。
「中野君は突っ張って魅せるレースをすると思ったし(突っ張られる展開は)頭にあったので。脚はたまっていなかったけど、被る前に自力を出そうと。先輩とワンスリーだし最低限の走りはできたと思う。中野君は(番手に)付きたいなと思わせる強い選手ですし、いつか機会があったらその時はぜひお願いしたいです」
自力で勝ち上がったことで、南関内での“序列”も上がり、勝負所で良い位置を回れる可能性が高まった。本人は「それは意識していません。一戦一戦、しっかり頑張るだけです」と否定するが、非常に価値のある1着となったのは間違いない。(netkeirin特派員)