前走の小倉開催は連勝での勝ち上がり。特に準決勝は最終ホームで7番手。目標の一戸康宏が3コーナーから捲り上げたところを、バックでは3番手の位置まで内から追い上げる形。最後は中を割っての1着は見ていて神がかっているように見えた。

「これじゃダメだなと。見栄えの悪い『イン捲り』みたいになっちゃったけど。たまたま内がごそっと空いたからいった感じ。感覚が別によかった訳じゃないからね」

「自分は暑いのがダメ。小倉はナイターでドームだったから暑さも気にならなかっただけ。明日からどうなるかな。対策っていっても暑さに強くなるくらいですからね」

　そして一次予選は直前の富山記念で圧巻の走りで魅せた北井佑季が目標。北井は少し前まで強いが脆さもある…という感じだったが、ここ最近はただただ強いのひと言。

　話を聞いていると、北井がS級に上がってすぐくらいからよく話をしていたようだ。

「北井君は先行力はもともとあったけど、生かせていなかったりしていたからね。北井君は覚えているか分からないけど(笑)、結構話をしていたんですよ。レースの幅も広がってきて、上位相手にも同等に戦えている。本当に、楽しみですよ。自分はそこに付いていけるかどうかですから」と話してくれた。

　点数上位の北井-和田。両者の近況を見ても本線で人気集中となるだろう。期待通りの走りを見せてくれるか。南関両者に注目だ。(アオケイ・宮本記者)