2023/08/15(火) 10:00 0 10
西武園競輪場で15日に初日を迎えた「第66回オールスター競輪(GI)」。伝説の場立ち・木村安記が今シリーズの展望や攻略のコツを紹介します。
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昨年は脇本雄太の圧巻なる完全優勝で幕を閉じましたが、僕の予想も大的中でした! 今年も決勝戦ではデカい花火を打ち上げるがごとく会心の一撃を目指します。そして、最終日の決勝戦後にはバンク内では花火大会が催されるので、そちらの方も乞うご期待!
バンクは今開催の前に多少ですが改修された箇所があり、今まで暗かった照明設備が明るくなりました。今までチラついた影模様が軽減されて走りやすくなったと選手からも話しを聞きました。さらにはバンク全体に塗装をしたのですが、それにより多少の重さが生じます。年間を通して風の影響を受けることは少なく、強風により展開が狂う場面はあまりないのかなというイメージになります。
西武園競輪場は直線が46.7mになり400バンクの中でも最終コーナーからゴールまで距離はとにかく短く、先行したラインが断然に有利。もっと突き詰めれば、一番優勢になるのはもちろん先行の真後ろになり、脚力上位が4コーナーを番手でまわってくる直線勝負は安心して見ていられます。
そして何より考慮しないといけないのは、直線で外が伸びないというところ。長走路のように3番手から突き抜けるというシーンはあまり目立つことはありません。あとは捲りが利かない、大本命を背負った選手がこのメンツで不発なのか!というシーンを幾度となく見てきました。
とにかく前に前に位置していないと厳しい結末を迎えることになり、松戸、小田原、奈良といった超短走路のサンサンバンクと同じレベルで後手後手は苦戦して終わる印象ではあります。
もしも、先行一車のレースがあれば、他場に増して信頼度は上がり、大勝負!に打って出てもいいかもしれません!
ただ、自力型の思惑が重なる可能性はあり、今は7車立てが主流になり激しい先行争いはあまり目にしなくなりましたが、例えば、3-3-3の3分戦の時に、それなりに人気になるライン同士がぶつかりあったりして、互いが先手有利と考え衝突してしまった時に、漁夫の利で掻っ攫う第3ラインの一撃がキマるレースに出くわすこともよくあります。
1次予選の②、2次予選の②、準決勝へと勝ち上がる中で、選手次第では「ここまで来たら無欲でいこう!」なんていう気持ちになる選手はいると思います。
やはり自力型にその流れを感じる選手はいるはずで、後ろに自身より自力がある選手が番手だったり、格が優る選手がマークならば「ここでお役御免で!」と言わんばかりにひたすら引き出し役を担う発進!というケースは今回のGIに限らずよくある話。
その瞬間を確実に見極められるかどうか?というのは車券的中へ大切なタイミングかもしれません。
ナイター開催とはいえ、もちろん夜でも暑さ熱風は選手を苦境に立たせることになります。体力は当然に削られるし、長い長い6日間は集中力を保つのは簡単ではない。ハガネのような精神力は要求されるはずです。
優勝を果たすには合計5走しなければならないという条件付きになり、持っている底力だけではなく、道中は計算はできない強運というのは間違いなく必要になるでしょう。
僕は6日間、西武園競輪場の予想台に立ちます。ファンは自身の的中車券と命を賭ける選手に祈りを捧げます。そして主役の選手達は僕らに一生懸命、疾走する姿を魅せてくれるはずだし、僕らを熱狂させてくれる夏物語を演じて魅せてもらえると信じて。
たくさんの皆様のご来場をお待ちしております!
先ほど、先行ラインが有利と伝えましたが、ドリームレースやオリオン賞のように、強力選手が集まると既成概念通りに運ばない一戦はもちろんあります。
悩ましい瞬間があればウマい車券で毎日予想を出しているので、是非ご参考にしていただければと思います!