2021/06/03(木) 17:00 0 1
4日より前橋競輪場でナイター開催「山口シネマ杯(FII)が行われる。A級チャレンジレース出場の注目選手や見どころを競輪記者・町田洋一氏に伺った。
新鋭の藤田周磨が完全優勝を目指す。新人らしく積極的に駆けており、ほとんどのレースで最終バックを取っている。今年になってからの優勝は、2月開催の広島と4月開催の宇都宮だけだったが、直前の静岡で完全優勝。これで完全に波に乗ってきた。常に自分からレースを作っており、着以上の強さも見せている。当地は意外にも初出走だが、脚質的にもドーム向きだ。
番手は地元鰐淵圭佑の指定席。優勝に縁のない競輪人生だったが、2月開催の静岡で初優勝。続く3月開催の久留米でも優勝し、4月開催の地元戦でも優勝している。元々、天才肌と言われた選手だし、練習さえ真面目にやれば、もっと上のクラスで戦える。他にも関東には茨城の梁島邦友がいて、予選、準決と目標には事欠かない。
モーグルとの二刀流の原大智だが、モーグルに比べ、競輪の成績が上がってこない。レースに慣れて本格化するには、もう少し時間がかかりそうだ。自力はなくなったが神奈川支部の支部長・對馬太陽も成績が安定している。南関の自力型が角口聖也と米倉剛志だけで厳しいシリーズだし、飛び道具を出す必然性が出てくるかも。立教大学卒業、そしてシステムエンジニア出身の駒井大輔はキャラが立っており名物選手の一人。時折、ヒットも飛ばしており、自力勝負は見逃せない。