2023/07/28(金) 19:00 0 1
初手の隊列は小松崎ラインに単騎の中澤央治、中団に山口が入り金ヶ江勇気が後ろ攻め。金ヶ江が上昇して先頭に出ると、中団は内に小松崎、外に山口がへばりつき併走となった。山口は小松崎にフタをしたまま、打鐘4角からピッチを上げて主導権をにぎった。キレやスピードを生かすレースの多い山口にとっては珍しい展開だった。
「初手の中団はイメージになかった。でも小松崎さんが前だったし結果的に良かった。もうこれはフタだなって。先行を考えていた? いや、金ヶ江君が踏まなかったからタイミング的に先行になりました」
絶妙なピッチで椎木尾拓哉と出切ると、あとは2人の伸び比べ。余裕を持って追走した椎木尾に交わされたが、1周をしっかりと踏み切り、おまけに椎木尾の通算300勝に貢献する値打ちのあるレースとなった。
「バンクはすごく暑いですけど、ボクは暑い分には気にならないので大丈夫です」と力強く話し、準決以降へ備えた。(netkeirin特派員)