2023/07/27(木) 10:00 0 4
名古屋競輪場で27日に初日を迎えた「金鯱賞争奪戦(GIII)」。王道予想を得意とする水鳥会長が今シリーズの攻略法と注目選手を紹介します。
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名古屋競輪場へは程よく近いこともあってお邪魔させて頂く機会が多い競輪場です。
現地観戦で1番思い出に残るレースは、「一年斡旋停止処分」を下された村上義弘が見事優勝を飾ったダービー決勝。レースもさることながら、レース後の敢闘門で出迎えた先陣の稲垣裕之、後ろを固めた弟・村上博幸が号泣で抱き合い、1番驚いたのは4番手の稲川翔までもが「ありがとうございました」と言いながら嗚咽していた場面にはシビれました。
これぞ競輪!もうあの様な熱いライン戦は見る事が出来ないのでしょうか。
見なし直線は58.8mと少しだけ長めですが「標準」と言っていいでしょう。他バンクと明らかに異なるのは400バンクの中ではカントがキツめになっているところ。よってスピード決着が多く、伏兵のスプリントタイプがショート捲りで穴を空けてくるかもしれません。
また、カントがキツイため三角上がりの仕掛けにマーク屋が離れてしまう可能性も高く、裸仕掛けになったところに前々攻める機動型がハマり恵まれるケースも想定されます。タイムの出やすい時期なので若手スピードタイプの台頭が増えそうです。
スピードあり、バンク特性にもマッチングしそうな坂井が台風の目になりそう。強敵相手に得意の捲り追い込みで四角から山おろしの大外強襲が見られそうだ。
ダービー王が地元地区記念で気合い十分。位置取りも巧いスピード競輪の申し子が名古屋バンクで暴れまくる。
シリーズリーダーは新田だろう。
もちろん上位のスピードは持ち合わせているが、GI前の大会で無理をしたくない気持ちが上回り、淡白な位置取りになると若武者の攻めに立ち遅れあっけなく敗退のケースもあるか。
すでに力量的にはSSに引けを取らないまでに成長した嘉永。
得意の捲りに加え、嘉永最大の武器である鐘四からのロングスパートはグレードレースでも支配力抜群で虎視眈々とVを狙ってくる。
その他、自在な動きに磨きが掛かってきた高橋築、山口との連係を狙う橋本優己、捲りに威力ある伊藤旭、得意の捲りで大物喰いのムード漂う小笠原光、埼玉期待の若武者山田雄大らが伏兵となるだろう。