6月岸和田GI「高松宮記念杯競輪」で新田祐大と接触して落車。右ひじと右半身を強打し途中欠場を余儀なくされた。しかもその前に4月武雄記念で落車し肩甲骨を骨折しており、近況はまさに満身創痍。それだけに6月の前橋記念はさすがに欠場するものと思われたが、強行出場を果たした。

「岸和田から帰った直後はとてもじゃないが前橋には行ける状態じゃないし自分でも欠場と思った。だけど1日も休まずにケアと練習をしていたら、ギリギリ戦えるかなって状態まで戻った。自分の気持ちを試す意味でも参加しました」

　いざ出場すると、1着こそ取れなかったが決勝まで勝ち上がることができた。

「連日、踏み遅れたり力の入っていなかったり、情けない部分が多かった」と苦笑いしたが、今では「不安要素は左の骨盤、内転筋の痛みだけ」と少しずつではあるが明らかに回復しているようだ。

　特選12Rは連係豊富な菊池岳仁マーク。信頼できる後輩に身を預け、着々と調子を上げて行く。(netkeirin特派員)