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【サマーナイトフェスティバル予想】毎年波乱傾向で荒れる!? 高額配当が狙える注目選手は? /競輪予想・ウマい車券  

2023/07/15(土) 10:00 0 14

函館競輪場で15日に初日を迎えた「サマーナイトフェスティバル(GII)」。平塚競輪の場立ち予想家・大津昌広が今シリーズの傾向や穴で狙いたい注目選手を紹介します。
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 今や競輪界、夏の風物詩となった、「サマーナイトフェスティバル(GII)」の季節が今年もやって来ました。今回は北の大地、函館競輪場で、15〜17日までの3日間で開催されます。

■函館競輪場のバンクの特徴は?

どの戦法でも有利不利はない、函館競輪場(photo by Shimajoe)

 函館競輪場は400バンクで、みなし直線が51.3m。立地的に海に近いため、風の強い時は海風による影響を受けることもあるようだが、バンク自体は、若干直線は短め。
 自分がホームとする平塚競輪場と同じく、バンクの角度も平均的で、特に走路の軽い重いのクセもなく、標準的なバンクなので、自力・追い込み、全ての選手が戦法の有利不利なく平等に力を発揮して戦うことの出来るバンクだと思う。

 どの競輪場もそうですが、春から夏にかけて、今が1年の中でバンクが軽く最もスピードが出る時期です。函館競輪場のバンクレコードも、今年5月に行われた記念の決勝戦で、優勝した嘉永選手が10.7のタイムで捲ってバンクレコードを更新したばかり。 今回のサマーナイトフェスティバルで、さらにバンクレコードを更新するような選手が出てくれることに期待したい。

■サマーナイトフェスティバルの傾向は?

毎年波乱傾向で荒れるサマーナイトフェスティバル

 今回で19回目を迎える「サマーナイトフェスティバル(GII)」ですが、自分のイメージの中では、ほかのグレードレースよりも勝ち上がり戦・負け線ともに、毎年波乱傾向で、荒れるイメージ。実際にここ10年間の決勝戦も、ラインで決まったのは2回で、万車券以下に収まったのもたった2回だけ

 ファンの方は、本命党もいれば、穴党の方もいるので、満遍なく本命も穴も出るのが理想だと思いますが、予想屋の自分からすれば、荒れてくれた方が、穴を狙えるチャンスが増えるので大歓迎!
 それで当たってくれれば良いのですが…。

■サマーナイトフェスティバルの展望

一皮剝けた新山響平に期待(撮影:北山宏一)

 今回のサマーナイトフェスティバルにはS班の9人全員が参加するので、準決勝以降はこのS班9人が中心になることは間違いない。しかし、函館競輪場での開催なので、予選のレースを含めて東北勢に有利な番組が組まれるはずで、地元東北勢がどれだけ準決勝まで勝ち上がれるか注目したい。

 予選は特に、番組の意図に逆らわすに迷った時は、東北勢を狙うことをおすすめします。
 近年、東北で2度サマーナイトフェスティバルが開催されたのですが、2021年函館競輪決勝は守澤太志が5着、佐藤慎太郎が6着。 2020年いわき平競輪決勝は新田祐大が惜しくも2着、(佐藤)慎太郎が5着と地元勢が優勝出来ていない。

 今回は新山響平が一皮剥けて本格化しているだけに、決勝戦に地元から1人でも多く進んで連係することが出来れば、新山を含めて、新田、慎太郎、守澤の地元優勝も十分に狙えると思う。

■穴で狙いたい今が旬の注目選手は?

復活を期待! 関東の吉田拓矢選手

眞杉匠と決勝まで勝ち上げれれば勝機はあり(撮影:北山宏一)

 皆さんご承知のとおりGIを取ってS班でも活躍した吉田拓矢ですが、捲り基本に捌き、追い込みも出来てレースセンスもある。
 S班になった時は、このまま平原康多のあとを次いで関東を背負って行くものだと思っていた…。しかし近況は、自力ではグレードレースで中々結果を出せず、FIでも取りこぼすことも。

 しかし先日の久留米記念(中野カップレース)で久しぶりに自力で強い吉田を見ることが出来た。
 初日の特選は脇本雄太を前受けから突っ張って先行した新山響平とは言え、車間を開けた新田祐大を中団から捲り上げて、合わせて出た新田を捲り切り、番手の縦脚がある坂井洋を10.8の上がりで振り切って見せた。そして残りの3日間も内容のある競走をしていた。

 今回さらに上積みがあると思うので、眞杉匠と決勝まで勝ち上がることが出来れば優勝候補の一人に挙げられる。
 準決勝辺りで人気がなかったら狙ってみてください。

1発屋で終わらぬ!? 山口拳矢選手

このままでは終わらない山口拳矢(写真提供:チャリ・ロト)

 すでにタイトルホルダーなので、穴で狙うと言うのもおかしいかも知れませんが、山口拳矢も注目選手の一人。
 今年の5月のダービー(日本選手権競輪)で単騎ながら見事な立ち回りで、GI初優勝した山口ですが、その後全プロ、地元大垣記念(水都大垣杯)、宮杯と全く良いとこなく敗れている。このままでは1発屋で終わってしまう可能性も出てくるので、今回あたり奮起してくるのではないかと思われる。
 山口の場合は今が絶好調でのおすすめと言うよりも、期待してのおすすめということになる。

1番穴を狙うのにおすすめしたい南関の松井宏佑選手

逃げでも捲りでも、負ける気がしない松井宏佑(撮影:北山宏一)

 松井は今まで徹底先行で戦ってきたので、どうしても郡司浩平の引っ張り役みたいなイメージがあったが、本来は捲りが得意な選手。
 今まではあまり器用なタイプではなく、力ずくで仕掛けるイメージがあったが、先日の宮杯の東日本準決勝戦。新山のホームカマしの4番手に切り替えて、最終2センターから、新山の番手守澤太志の牽制をものともせず、楽に捲り追い込みを決めて見せていた。決して新山のかかりが悪かったわけではなく、番手の守澤が、新山を交わすのが一杯だったのだから、強いの一言しかない。

 そのレースが、松井の強さを伝えるのに1番手っ取り早いと思ったのだけれど、それ以外の近況のレースも、FI戦などを見ると逃げでも、捲りでも、負ける気がしない。そのくらい圧倒的な勝ち方をしている。

 今の松井の強さなら、郡司に前を任された時に、強引に引き出す様な先行をせずに、自分が勝つ為の競争に徹すれば、今回もメンバーによっては、準決戦辺りで勝っても不思議ではない。

間違いなくこれからの競輪界を先頭で引っ張って行く犬伏湧也選手

松浦悠士を振り切って1着を取ってみせた犬伏湧也(撮影:北山宏一)

 犬伏選手の強さはファンの方も分かっいるので、中々穴にはならないかも知れませんが…。

 今年の3月の大垣記念(水都大垣杯)で初めてGIIIのタイトルを取った時は、単騎戦だったので後方からダメ元で、「行ける所まで捲ろうと言う気持ちで仕掛けたら捲れちゃった!」みたいな感じだった。
 それが、先場所の地元小松島記念(阿波おどり杯争覇戦)の準決勝戦では、松浦悠士番手回りだったにも関わらずに、野口裕史を逃して8番手から狙っての捲りで、松浦を振り切って1着を取ってみせた。

 ダメ元で仕掛けたら捲れちゃったと、1着を狙って捲ったのとでは全く価値が違う。 特に番手をS班の松浦に任されても、無理な先行せずに、自分が1番得意な捲りで、勝つ為の競争をしたことに価値があると思う。
 …まあ地元記念だったこともあると思うけどね。

 これからレースの組み立てが上手くなっていけば、グレードレース決勝の常連になる日も近い。

■ガールズケイリンフェスティバル

近況抜群な成績で1番のおすすめの久米詩(撮影:北山宏一)

 今年で10回目を迎えるガールズケイリンフェスティバルですが、去年は佐藤水菜が堂々と先行逃げ切りで優勝。今年はディフェンディングチャンピオンの佐藤は不参加ですが、女王児玉碧衣をはじめ、豪華な顔ぶれに。

 中でも近況抜群な成績で1番におすすめしたい久米詩
 デビュー当時から力のある選手でしたが、ここ1年足らずで、一気にトップ選手に上り詰めた。久米には失礼ですが、まさかここまで強くなるとは思っていなかった。

 先行、捲り、追い込みと何でも出来て、レースセンスも抜群で、今の強さなら児玉にも引けを取らないと思う。
 その児玉なのだが、これだけ強いにも関わらず、なぜか今まで1度も、サマーナイトフェスティバルは優勝したことがない。…意外ですよね。

 今回10回目のガールズケイリンフェスティバルにして、初めて児玉が優勝出来るかも注目したい。

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