2023/07/11(火) 22:30 0 3
打鐘過ぎからのカマシに番手の菊池崇史が離れひとり旅となったが、後続の追随を許さず堂々と押し切った。これでシリーズ連勝を飾り、前回の7月高松での本デビューから5連勝となった。
「もちろん完全優勝は意識しています!」と本人も自覚がある。
だが、黒瀬にはどうしても乗り越えなければいけない壁がある。それは今節、同じく連勝で勝ち上がった同期、同学年である梶原海斗の存在だ。高校時代から自転車競技でしのぎを削ってきた間柄でこれまで競技で幾度も対戦しているライバルだからだ。
「梶原君はスプリントで2回対戦しているんです。2年の時に負けて、3年のインターハイでリベンジをしようと思ったらあっちがケガをして欠場だった。その後の国体では勝ちましたが(梶原が)骨折明けだったので、しっかり勝負をして勝てていないんですよ」
勝つための最善は何かを追求するあまり、決勝メンバーが出揃っても同県の西田優大との前後を悩みに悩んだ。
「色々な方たちにも聞いたし、自分らでも話をしてもわからなくて…。確実に勝ててラインで決めるのはどっちが前でどっちが後ろがいいのか」と長考していたが、結局は黒瀬が前回りとなり自力でライバルにリベンジを果たす事とした。この先、幾度も対戦するであろう両者の攻防は見どころ十分だ。(netkeirin特派員)