誘導退避のルール改正や7車立てのレースが主流になったこともあって「突っ張り先行」が増えた。S級からチャレンジどのクラスでも見る光景だが、新山の突っ張りはやっぱり迫力が違う。それがGIだろうが記念だろうがどの舞台でも貫く姿勢は格好いい。

「今日も作戦は前を取って全部突っ張り。細切れだったので何回別線の仕掛けがあるのかなって思っていたけど、一回しかなかったのでペースに入れて踏めました。最後は差し込まれたし、ペース配分が修正ですね」と振り返るが、突っ張ってライン決着という超凄いことを簡単にやっちゃうあたりが素晴らしい。

　これだけの回数、突っ張っているわけだし、別線は分かりきっているが、それでもスタイルに迷いはない。

「この形が自分の得意パターンなので。相手とか関係なく(突っ張り先行を)やっている。それで負けたら練習すればいいと思っています」

　SSになってから新山は心身共に成長中。迷いのない走りを貫き、更なる飛躍に期待したい。(アオケイ・石濱記者)