定期昇班が決まっていたが、先月の久留米競輪「2023年前期レインボーカップチャレンジファイナル」で特別昇班を決めた近谷涼。徹底先行スタイルで見ていて気持ちがいい走りをする選手で、個人的には好感を持てる。

　初日は後ろ攻めからのカマシ先行で、番手松崎貴久を寄せ付けず嬉しい1・2班戦初勝利を挙げた。本人は「本当は前が欲しかったが、後ろ攻めになってしまった。だけど慌てることなく冷静に仕掛けることができました」と自己分析。

「前々に攻める気持ちを持って走れたし、自信を持って仕掛けました。でもチャレンジ戦では通用していたことが、この上のレベルでは通用しないと思っているし、そこは走るごとに勉強していきたい」と確かな手応えを感じつつも目指すレベルは高い。

　2日目準決勝は初日特選組の小川将人に任され、気合は十分。しっかり1・2班戦でも通用すると思わせるような力強い走りに期待したい。(アオケイ・松野記者)