2023/07/04(火) 16:45 0 32
小松島競輪「開設73周年記念・阿波おどり杯争覇戦(GIII)」は6日、初日を迎える。今節の見所は以下の通り。(アオケイ・長谷川編集長)
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天性の競走センスと超一流の戦術眼を併せ持つ松浦悠士がシリーズリーダー。今年は山あり谷ありという感じで成績に波があるが、それでも、ここ一番の勝負強さはさすが。毎年この記念は地元勢との折り合いが微妙で『仲間』になったり『敵』になったり忙しいが、どんなメンバー構成になってもお客さんファーストの走りで結果を出す。
地元の徳島からはいつものように豪華メンバーが勢揃い。特攻隊長の犬伏湧也はすでにSS同等の迫力と存在感で、ドカ〜ンとカマすレースをさせたら日本で一番強いかも。地元記念は過去2回優勝している太田竜馬も素質は抜群。犬伏と一緒になれば番手を回る権利を持っているのでそのときは大チャンスだ。
他にも島川将貴、小川真太郎に大ボスの小倉竜二が控えており、みんな揃って決勝に上がれば別線は手も足も出ないだろう。
万全の状態なら郡司浩平も侮れない。5月の平塚ダービーの落車は右肩甲骨骨折の大怪我だったし、ここまでの間にどこまで立て直せているかがポイント。南関ラインで野口裕史と一緒になれば後ろを回るが、それ以外は自分で動くことになるだろう。
また援護役に内藤秀久や和田健太郎がいるのも非常に大きく、後ろの事は気にせず好きに走れるのはプラス材料だ。
ナショナルチームを卒業して競輪一本で頑張る新山響平も今年は各地で大活躍。地元の犬伏はカマシ専門だが、新山の場合は押さえ先行や突っ張り先行など色んな駆け方が出来るのが強み。寡黙な仕事人の成田和也の名前が入っていたが欠場で、番手は同県の坂本貴史や大槻寛徳になりそう。
昨年までSS赤パンツを穿いていた宿口陽一も優勝争いに加わってくること間違いなし。年齢を見るともうすぐ40の大台だが、自力でやっても自在にやってもまだまだ強い。
タテ型の追い込み選手として伸びまくっている東口善朋も気になる1車。今シリーズは近畿で追加斡旋の三谷竜生との連係が基本。中部と近畿の先行屋が手薄だが、もともと苦しい展開からコースを探すのが得意な選手だし、そこはそんなに心配なさそう。
また期代わり一発目ということでA級上がりのフレッシュな若手も数多く参戦。山梨の中島詩音、大阪の谷和也、愛媛の近藤翔馬、熊本の田川翔琉は毎日追いかけてみても面白そうだ。