2021/05/26(水) 19:00 0 7
山口聖矢は前々回の和歌山(DMM競輪杯)で初の特選スタートだった。3場所連続して乗っており安定感をつかみつつある。「乗れるようになったのはうれしいですね。初日特選はしっかり動きたいと思っているし意識して走っています」とステップアップを目指し色々と取り組んでいる。
今期は87点台とあってS級点の確保には難しい位置にいるが、もちろん目標としている。勝負となる来期を目指して今からピッチを上げていかなければならない。そのためにやるべきことは自分でもわかっている。 「父(幸二氏)から『上に行くためにはヨコの動きがもっとできないと。上達しないときついぞ』と言われていて。確かにそこらへんは気にしています」
ヨコの動きというのは番手選手だけが磨けばいいものではない。自力選手も位置を取るために必要で、強引なさばきも時には必要となる。父が現役時代に見せていた鬼の形相とはまるで違い、柔和な顔立ちで優しさに包まれる山口。弟・山口拳矢が先にS級へ行き活躍しているが、慌てずゆっくりと階段を昇って行ってほしい。
いつしか、グレード戦線で兄弟連係が実現しようものなら、父は興奮のあまり失禁してしまうかもしれない。それもまた一興。(netkeirin特派員)