2023/05/16(火) 18:30 0 35
宇都宮競輪「開設74周年記念・宇都宮ワンダーランドカップ争奪戦(GIII)」は18日、初日を迎える。今節の見所は以下の通り。(町田洋一)
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関東の総大将の平原康多は今回も負傷欠場でS班3人の争いか。徹底先行の新山響平に佐藤慎太郎がマーク策。松浦悠士は中四国の自力選手が不在で4日間、自力勝負になりそう。
まず、新山響平だが、年頭は自分を見失い、赤パンのプレッシャーに負けていた様子。それが、どこか吹っ切れた様子で、先行に拘り始めたら、好循環を生んでいる。先行選手にとって500バンクは過酷だが、ここ宇都宮は400に近い長走路。他の選手が長い距離を踏む勇気がなく、逆に新山響平はペースに持ち込める。
ダービーの決勝3着で、ほぼグランプリを当選確実にした佐藤慎太郎。昨年後半は落車過多に泣かされたが、今年は、元気に始動。ヨコの動きだけでなく、タテも切れており、少しでも賞金を上積みしたい。ここは記念Vのあるバンクで相性は抜群。
松浦悠士は落車の影響でダービーは精彩を欠いた。本来の出来には程遠く、二次予選で敗退。ここまで、どれぐらい立て直してきたかだ。
特選シード4人になった眞杉匠、坂井洋、長島大介、神山拓弥の地元勢も強烈。この順番の並びになりそうで、眞杉匠が発進して坂井洋の番手捲りも十分。
だけど、初日から見せてしまうと、警戒されるので、本当なら決勝にとっておきたい。眞杉匠の先行力は新山響平と双璧だし、坂井洋の地元Vも可能。
他に特選シードの想定メンバーは佐々木悠葵と浅井康太で、お互い単騎になるのか。佐々木悠葵が地元のどこかに入れてもらえるとは思えない。浅井康太も柔軟に攻め、他地区との共闘を模索しているが、西日本止まりだ。本人は口にしないだろうが、山口拳矢の“ダービー制覇”には刺激を受けている。
予選スタートで注目の選手は高橋晋也、橋本優己、橋本壮史の若手の機動型。高橋晋也はダービー期間中に子供が産まれてハッスル。橋本優己はFIより、相手が強いGのレースの方が得意の捲りが決まっている。橋本壮史は2段駆けのレースだったが久留米GIIIで優勝。今度はラインに貢献する番だ。
ベテラン勢は原田研太朗、大塚健一郎、渡部哲男と言った辺り。この3人は準決までは勝ち上がるだろう。
あと、一番の注目は神山雄一郎が地元で900勝を達成出来るかだ。勝つなら負け戦の気もするので、逆にひとつでも上のレースに勝ち上がって欲しい。